交渉同席・ボディガードについて

「貸してはいけない相手に お金を貸してしまった場合」

「金銭トラブル」(お金の貸し借り・詐欺的なもの・何らかの支払い)のご相談をいただく中で
〝どう考えても 回収困難な相手にお金を貸している(預けている・騙し取られた・支払ってもらえない)〟
というものが とても多くなっております。


敢えて例を挙げれば、ホスト、スカウト、キャッチ、風俗嬢、無職の人、生活保護受給者、複数の犯罪歴がある人などが〝その割合が多い〟という事になると思いますが、その他にも キャバ嬢、キャバクラや風俗店のボーイ、建築関係(の末端)運送関係(を転々としている人)実態のよく分からない個人事業主なども 比較的その割合は高くなります。


その中でも特に「世捨て人」「自暴自棄」「完全に開き直っている」ような状態になっている人には
〝借りたお金を返さなければならない事情〟
がないという事になりまので、当然〝返して(支払って)くれない〟という事になります。


もはや ここまで来ると、弁護士に依頼をしても 裁判をやっても無駄だという事になります。


そのような人相手には〝上手に弱みを突く〟くらいしか返済に応じさせる手段はないのですが、もし その〝弱み〟さえも見つける事ができない場合は、とりあえず 諦めるしかないという状況に陥る可能性が高くなります。


しかし 人間というのは、3年後5年後10年後にどうなっているのかは分かりません。


その相手が50歳60歳を過ぎているような人であった場合は、遺産でも入らない限り 大きく人生が様変わりする事はないでしょうが、相手が若い人の場合は その後に大きく人生(状況)が変わる人はいくらでもいると思います。


特に 相手が若い女性の場合は、今現在どれだけいい加減な事をしていようとも、どれだけドン底であろうとも、付き合う(結婚する)男性によっては いくらでも〝人生が大きく変わるチャンス〟があるわけです。


実際にあった事の一例として、風俗嬢に400万円貸して逃げられたという案件がありました。


その女性は ガッツリホストにハマっていて、両手首には50カ所を超える〝リストカット〟の痕が生々しく残っており、人格的にも相当デタラメな人でした。

そのデタラメさの度合と、当時まだ20歳そこそこだった事から考えて、今捕まえてもどうせ無理であろうと判断し、5年間ほど放置しておきました。


そろそろかなと思って捜索を開始し、関東近県の5〜6カ所の自治体を回ってその日のうちに〝現住所〟を判明させ、その日の夜に その女性と接触する事に成功しました。

相手の性格的にかなり抵抗をする事を予想していたのですが、意外とアッサリと返済に応じたので 逆に驚いていたところ、話しを聞くと
「ホストではない彼氏ができて、今一緒に住んでいる。
その彼氏に ホストとの事、借金の事を知られなくない。」
という事でした。


このように特に女性は、男性とは違って お付き合いする(結婚する)男性次第で〝生活環境〟も〝物の考え方〟も180度変わるような事があるので、現在どれだけ回収困難であっても、じっと我慢をすれば 必ずチャンスは巡ってくると思います。
(因みに その400万円は、一度の遅延もなく完済に至りました)


男性の場合 特に若いうちは、やりたい事が見つからず 怠惰な生活を送っていたり、道を踏み外す人も少なくありません。
しかし その多くの人が 結果的にマトモになるわけですから、何年か後には どう状況が変わっているか分からないと思いますし、男性の場合でも お付き合い(結婚)する女性によっては、大きく状況が変わる事になると思います。

例え 完済が5年後10年後になろうとも、結果的に半分しか返って来なかったとしても、〝ゼロ〟よりはよっぽどマシなわけです。


その時に回収が無理だと思うと スッカリ諦めてしまって、記憶からも抹消してしまうような方が多いのですが、それは とてももったいない事だと思います。

貸してはいけない相手にお金を貸してしまい、何をやっても 現状で回収困難な場合は
『〝その時〟に備えて 今やっておくべき事をやる』
という事が最も重要になると思います。

 

 

 

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