ストーカーについて
先日
「現在夫が逮捕されて刑務所にいるので、今のうちに上手く逃げたい。
現在拒否をされているのだけれど、どうにかして離婚を成立させたい」
という案件を 弊社の方でご相談に乗らせていただき、ご依頼を賜りましました。
覚醒剤により現在某刑務所に服役中(そろそろ満期出所)である状況なのですが、離婚を要求する度に 何らかの交換条件を出してきて、言われた通りにそれをやっても 実際は離婚に応じないような状況が続いているというお話でした。
刑務所に入るのも もう5回目であるという事で、刑務所に入る度に 中で知り合った暴力団構成員の子分(舎弟)になって出て来て そこに世話になるという事を繰り返している、その手の人たちの中でも かなりしょーもない部類に入る人だったので、それなりに苦戦する事が予想されました。
通常であれば〝覚醒剤で刑務所に入った〟となれば「離婚事由」となり得ると思いますが、〝四回も覚醒剤で刑務所に入った事がある〟事を承知の上でご結婚をされている事から、その辺もかなり微妙です。
(最終的には それでゴリ押しするつもりでしたが)
加えて
「ご依頼者様がミスを犯し、その旦那様に〝つけ入る隙〟を与えてしてしまっている」
(その旦那様は ご依頼者様に法的に損害賠償の請求が可能)
という部分が大きなネックとなっていたのですが、そこは 本人が出所後に上手に対応しようと思っていました。
その後色々と策を練り、それを元に ご依頼者様に中にいる旦那様とコンタクトを取っていただいていたのですが、急転直下 旦那様が離婚に応じる事となり、昨日 ご依頼者様に離婚届が送られて来ました。
ご依頼前は離婚に応じる気配など一切なく 実質的に出て来てからの勝負になると思っていたので、なかなかのミラクルでしたが、何はともあれよかったと思います。
自分が要求をする〝交渉〟で最も重要な事は、相手に
「この要求を飲めば得をする」
(この要求を飲まなければ損をする)
と思わせる事となります。
あとは 実際に本人が出て来てから、ご依頼者様に何らかの被害が及ばないよう、強力にサポートさせていただく事になります。