カウンセリング

「毒親 毒兄弟からの暴力・横領 / 法は家庭に入らず / DV等支援措置 」

現代でも「法は家庭に入らず」という考えは色濃く反映されており
「窃盗、詐欺、横領などで 夫婦や一定の親族には刑が免除される」
という形に具体化されていたりもします。


家庭内における虐待や暴力については「児童虐待防止法」や「DV防止法」が制定されるなど、この法格言を超えて積極的に法が関与する例も見られ始めておりますが、その他の違法行為に関しては まだまだ寛容であるのが事実です。



昨日は 以前からご依頼いただいている
「毒親と毒兄弟からの家庭内暴力と横領事件」
に絡んで、私の個人的な知り合いの不動産屋さんに物件を紹介してもらい、そこへの引越しを済まされたご依頼者様に付き添う形で、転出先区役所、転入先区役所、転入先の所轄警察署に同行させていただきました。


本件は 完全に頭の◯カ◯ている両親と兄から、日常的に暴力を振るわれていて(私が話し合いに同席した時も 一瞬の隙をつき軽く暴力を振るわれました)その上〝預けていた〟ご依頼者様の資産1億円以上の物を 勝手に売却されたという案件です。

もう一人の兄が 正義感の強いマトモな人だったので、当時は〝3対2〟の形で何とかバランスを保てていたのですが、その兄が亡くなった事によって完全にパワーバランスが崩れ、相手側のやりたい放題が始まりました。
私は 業務上過去に、散々人間のク◯と言える輩を見てきましたが、これまでの中でもトップクラスの連中です。


加えて、ご依頼者様は本件を過去三人の弁護士に依頼しています。
〝現段階ではどうにもならない〟
という事は重々承知の上だったはずですが、それぞれ100万円100万円50万円の着手金を取って、結局何もしてくれなかったというお話でした。

まずは「証拠集め」が必要なので〝何もしてくれない〟と言うよりは〝何もできない〟が正しいと思いますが、その状況で それを承知の上で 高額の着手金を払わせて依頼を受けるのは、大きな問題だと思います。


その後に 困り果てたご依頼者様が、弊社にご相談をいただいた状況なのですが、まずは その辺の事情を全てご説明させていただいた上で、着手金3万円(税別)を頂戴して着手させていただきました。

現状では
〝それらの物を預けた証拠〟
がなく
〝相手がそれらの物を売った先〟
もまだ特定できていないので、その部分は現在苦戦を強いられています。

しかし その間にも相手(兄)が ご依頼者様の転出前の自宅マンションに乗り込んできて、大暴れをして警察沙汰になったりしていたので、とりあえず安全な場所に引っ越していただき、その後に重要となる〝各種手続き〟のお手伝いをさせていただいた形です。

引越しをしてそのままでは そのうち〝引越し先〟が特定され、また危険な状況に陥る可能性があります。
〝DV〟とは通常、配偶者 またはそれに準ずるパートナー、または お付き合いしている彼氏 彼女からの暴力を指しますが〝親兄弟からの暴力〟や〝ストーカー行為〟などでも「DV等支援措置」を受ける対象となり得ます。


※「DV等支援措置」を受ける際、それを完璧なものにするのには、皆さんが怠りがちな いくつかの留意点があります。

そのついでに、転入先自治体独自の〝援助〟を受ける手続きもしていただきましたので、ご依頼者様には大変喜んでいただきました。


「毒親」や「毒兄弟」のご相談は少なくないのですが、直接的暴力のない〝モラハラ〟レベルのお話であった場合は、実質的に
〝その家から出て行くしかない〟
という事になります。

直接的暴力のある場合は、まず管轄の警察署に相談をして下さい。
〝逮捕〟までいかないにしろ、何かしらの〝指導〟によって 相手が改心する可能性はあります。

もし 警察が動いてくれない場合は、民事的に対抗するしかないのですが
〝慰謝料を請求した家族と これからも同じ屋根の下で暮らす〟
という事は現実的に難しいと思いますので、最終的には同じく
〝自らが出て行くしかない〟
という事になってしまうと思います。
(その上で 慰謝料請求を行うパターンはあるのではないかと思います)

ご相談として圧倒的に多いのが
「警察も被害届を受理してくれないし、その家を出て行く事もできない」
(経済的理由や、精神的不安定、その他の事情によって)
というものですが、残念ながらそれは どうにもならないという事になってしまいます。

 

 

 

カウンセリングについての一覧に戻る
ページ先頭へ戻る