ご近所トラブルについて
先一昨日より本日までの四日間
「名誉毀損罪で警察に被害届を出している相手が、どうしても示談に応じてくれないので、検察に呼び出されている日までに 何とか示談に応じるようにしてもらいたい」
という案件で、青森県の方で対応しておりました。
本件の相手方は「◯◯士」であり〝士業の先生〟なのですが、本件ご依頼者様はその事務所と顧問契約をしていました。
しかし その顧問の◯◯士がミスばかり犯すので、その点を指摘したところ、ご依頼者様は何も言っていないのに、相手の方から
「2ヶ月分の顧問料を返金します」
と言ってきたそうです。
ところが いつまで経っても返金されないので、多少の文句を言ったところ、相手はブチギレて あり得ないような暴言を吐かれたそうです。
それで頭にきて ネット上にそこの事務所の悪口を書いたところ、自分がクビにした元従業員が書いたものだと勘違いして「発信者情報開示請求」をし、ご依頼者様の携帯からの投稿だと分かった後も、そのクビにした元従業員の〝差し金〟だと思い込み 示談に応じないような状況でした。
(最後の最後に〝お金〟でもある事が分かりましたが)
依頼済みの弁護士でさえも 完全にシャットアウトされている状況で、もう完全にお手上げ状態だったのですが、三日間(実質的に4日間)に渡り 目まぐるしいやり取りがありました。
◾️初日
拒否される可能性があったので、思い切ってアポなしで謝罪に伺ったところ、たまたまその後に用事が立て込んでいたようで
「明日、◯時過ぎに来て下さい」
と伝えられました。
◾️二日目
指定の時間に再度出直して 誠心誠意謝罪をさせていただいたところ、とても驚くべき
〝相手方が示談に応じない理由〟
が判明致しました。
裏で糸を引いているのが その〝クビにした元従業員〟だと思い込んでいて
「その点がクリアにならないと、示談には応じられない」
と言われたので、必死でその誤解を解くようご説明させていただいた上で〝タイムリミットは明日〟だという事を伝えさせていただきました。
〝私が現場でできる事〟としては、もう既にこの段階でやり尽くしていたので、ご依頼者様に新幹線の駅まで送っていただいたのですが、その駅で新幹線の切符を買う間際に思い直しました。
とても心配であると共に、ご依頼者様との別れ際に
「今回もしダメだったとしても、岩田さんという これから色々と教えを乞う事ができる人と出会えただけでもよかったです。」
と仰っていただいた事に胸を打たれたので、自費でホテルを取り 翌日も青森市内で待機する事にしました。
◾️三日目
午後にご依頼者様から連絡かあり、相手から
「今日中に示談に応じる方向で考えている。
◯時に事務所に来てくれ」
と言われたので、また同行して欲しいと伝えられました。
ご依頼者様は 相場の2倍ほどの慰謝料額を提示していたのですが、相手は当初から一貫して
「お金ではない」
「お金の問題ではない」
「お金なんてどうでもいい」
と言っていました。
ところが 実際に行ってみると、その〝相場の2倍ほどの金額〟の更に2倍以上(要するに相場の4倍ほど)の慰謝料額を提示してきました。
これには驚きましたが、士業の先生らしく 事細かに〝それぞれの根拠とそれに元に算出した数字〟を書面にして さも当たり前のように説明をしていましたが、私の目は誤魔化されません。
一つづつ その矛盾点を突いて論破していき、喧喧諤諤のやり取りの末、その相手の要求額から〝40万円〟ほどの減額に応じさせる事に成功し、それをもって示談成立となりました。
◾️四日目
相手が作成した示談書に ちょっとした不備があり、検事に
「このままだと有罪にするしかない」
と言われたため、一日その対応に追われました。
要するに〝お金目当て〟以外の何ものでもなく〝提示していた金額では納得できなかった〟というだけの話なわけで、それに加えて しょーもない〝勘繰り〟も絡んでいたという事です。
(結局 このドサクサに紛れて、その〝顧問料2ヶ月分〟もスルーです)
その〝元社員〟とは相当な因縁があり、相当恨まれているようですが、何となくそれも納得できてしまいます。
結果的に 当初提示していた金額よりは多少高くなってしまいましたが、相手は〝どうしても罰金刑(有罪)になると困る〟ご依頼者様の事情を知っているので、完全に足元を見られているため これが限界だったと思います。
示談書を交わした時点でもう 東京行きの新幹線の最終に間に合わなかったので、ご依頼者様からのお誘いで〝祝勝会〟をやっていただき、もう一泊青森に宿泊しました。
担当検事も「えっ!昨日示談成立したの!?」と驚いていたようですが、普通であれば絶対に 示談には至らなかったと思います。
年の暮れも押し迫った忙しい時期に 都合4日間費やさせていただきましたが、手前味噌ながら
「示談の成立+40万円の減額」
は、私のファインプレーの連続がなし得た ミラクルにも近い結果だと思います。
相手は 全くもって何を考えているのか分からず、性格的にもかなり変わった人で、その上 賢さや狡さもあったので かなりの勢いで苦労をしましたが、示談の成立をもって 本日ご依頼者様の「不起訴」(実質的無罪)が確定しました。
ご依頼者様にも大変喜んでいただいておりますので、とてもよかったと思います😊
もう既に 東京に帰って来ているのですが、こちらがとても暖かく感じてしまいます😅