ご近所トラブルについて

「三日間に及ぶ 詐欺師の行動調査 / 勤務先調査 」

三日分ですので、かなり長くなります。

昨日まで三日間 中部地方の方で、弊社スタッフと共に「詐欺師の行動調査」(勤務先調査)に行って参りました。


以前弊社の方で判明させた その詐欺師の自宅へ〝張り込み〟を行うため、スタッフと車(張り込み時に有利)とバイク(尾行時に有利)に分乗して現地に乗り込みました。


ハッキリと言える事として、通常の探偵社(探偵・探偵事務所・調査会社・興信所)であれば、ある程度の〝距離〟になる可能性のある「車を尾行」する場合、最低でも
「車二台、バイク一台」
の合計3台で行います。


〝同じ車がずっと後ろについている〟と尾行がバレる可能性が高いので、車の2台が入れ替わりながら後ろにつき、バイクはその車の後ろに隠れて追尾します。
(バイクは 尾行に気づかれた時や、目的地のそばで路地に入った時などの最終兵器です)

通常の探偵社は、どんな単純な〝尾行〟でも(目的地が近い 徒歩尾行でも)必ず最低2名で行いますが、弊社では お客様の金銭的負担を考えて できる限り一人で行うようにしております。


弊社は〝時間単価〟自体が業界最安だと思いますが(大手探偵社の半分以下です)動員する人や 車両の数が増えれは増えるほど、その分2倍3倍と調査費が増える事になります。
(別途で〝車両費〟を取るところも多いです)

ご依頼者様とすれば
「条件的に考えて、◯名でやらないと成功確率が低くなりますよ」
と言われたら 同意するしかないわけですが、それは 人数を増やせば増やすほど儲けになるし、調査員一人一人の負担も減るので楽になるわけです。

本調査は あまりにも〝条件〟が悪いので、通常の探偵社であれば 最低でも4名体制となると思いますが、やってできない事はないと判断し 2名で行わせていただきました。


本件は 軽く〝四桁〟オーバーの悪質な詐欺なのですが、その詐欺師は シレッと奥さんと子供二人と同居しています。
当時は 比較的マトモな業種でキチンと働いていたので(ご依頼者様は その業務上で知り合いました)被害金額の大きさも考えて 勤務先を割っておいた方が回収成功確率が上がることは間違いないため、主目的は「勤務先調査」です。


しかし 住所判明後、弊社とご依頼者様ご自身で何度か確認したところ
(プライベートの用事のついでに、無料で確認をしに行かせていただいた事もあります)
〝家にいない〟時間帯がバランバランで、業種や勤務時間帯の検討が全くつかない状況が続いており
〝三日間くらいはみっちり張り込みをして、キチンと調査する必要がある〟
と判断しました。


勤務先調査をするには、常に 玄関が見えるところか〝足〟(移動手段)が見えるところに陣取らなければなりません。
(そのどちらも不可能な場合は「人感センサー付きアラーム」や「ワイヤレスカメラ」などを使う事もあります)


しかし この現場は
⚫︎玄関が見えるところに 長時間滞在する事は不可能。
⚫︎〝足〟(本件の場合は車)が見えるところが一箇所しかなく、それが私有地である。
(そこで〝食事〟をさせていただく事を条件に、地主さんに事情を話してお願いをしたところ、気持ちよく許可をいただきました)
⚫︎登校中の小学生、散歩中の年配者、ほとんどの人が 他人である私に「おはようございます」と挨拶をしてくれるような、防犯意識の高い地域性
という悪条件でした。

※そのような場合、不審者と勘違いされて通報される可能性が高くなります。
通報をされて警察官が来ても、事情を説明すれば

「なるほどなるほど、分かりました」

で終わるのですが、〝その場所〟からは離れなければならなくなります。


◾️一日目
猛暑日の炎天下の中 12時間以上に及ぶ張り込みで、その間 車で二度外出しました。

車とバイクで先頭を入れ替えつつ尾行したのですが 信号無視、赤信号を避けるために人の敷地に入ってのショートカット、蛇行運転(頻繁な車線変更)危険な割り込みの繰り返し、高速道路では軽く120キロ以上出すなど、人格自体が崩壊している事を表す まるでデタラメな運転でしたが、結局 勤務先には出勤しませんでした。

このような運転をする相手を尾行するには、相当無理をしなければならないのですが、無理をすればするほど 相手に尾行を気づかれるリスクが大きくなります。

※必然的に ほぼ同じような運転をしなければならないので、当然かなり〝目立つ〟事になります。
かなり微妙ではありますが、現実問題として

「スイマセン。交通違反をするので 尾行を断念しました。」
などと言っていたら、探偵業は成り立ちません。

尾行に気づいて その尾行を〝捲く〟ためにこのような運転をする場合もあるのですが〝運転席からの死角に入る〟などのテクニックを使った事と、相手の〝ア◯さ加減〟から、尾行には気づかれていません。
(信号待ちの時など、相手のバックミラーで確認できます)


この日の合計尾行距離は、55キロ以上に及びました。

早朝に 現場に向かう途中の漁港で朝ごはんを食べましたが、クッタクタになったのと、調査終了後のご依頼者様との〝お打ち合わせ〟に時間が掛かった事で、晩ご飯はホテルで〝コンビニ飯〟です。

◾️二日目
午前中に外出したので 2台で尾行をしたところ、比較的近所の 辺鄙なところにある〝月極駐車場〟に駐車しました。


そのまま車の中に10分以上滞在し、車を発進させたと思ったら すぐ隣のアパートの〝アパート専用駐車場〟に車を停め直し、そのアパートの部屋の中に入って行きました。


その行動は
〝このまま家に行ってもいいかどうか、そこの住人に確認をしていた〟
ように感じられたのと、そのアパートが明らかに〝家族用〟だった事から、その瞬間に「W不倫」の可能性を疑いました。


その後 そのアパートに1時間以上滞在し、何故かTシャツを着替えた本人と共に 今時あまり見かけないような〝ド金髪〟の女性が出て来て、一緒に対象の車に乗って出掛けました。

その後の行動は割愛しますが、その女と別れて 夕方自宅に帰宅したと思ったら、自分の家族と仲睦まじく夕食を食べに出掛けました。


この時点で〝マトモに働いていない〟可能性が高くなりましたが、ご依頼者様から
〝奥さんの事は 相当恐れているようだ〟
と伺っていたので、下手な勤務先(いつでも辞められるような会社)を判明させるよりも効果的な〝ネタ〟を掴んだ可能性を感じました。

調査終了後、スタッフと共に〝日帰り温泉〟へ行き、ご当地グルメ的なものを食べに ちょっとだけ街へ出ました。


◾️三日目
二日間 あれだけ忙しなく動き回っていたのに、打って変わってこの日は 朝から晩まで一切動きがありませんでした。


外出しないという事は 出勤していないという事になりますが〝2連休〟はあったとしても この時期〝3連休〟という事はまずあり得ないので、この三日間の動きを見る限り
「今現在、マトモに仕事をしていない」
と判断して 間違いないと思います。

途中で二手に分かれて、昨日の女のアパートの調査をし、その部屋に住んでいる〝男性〟(その女の夫である可能性が高い)の氏名を判明させました。


せっかくご依頼をいただいたお客様にとっては、勤務先を割れなかった点は残念な結果とはなりましたが、勤務先を割るよりも もっと〝効果〟を望める結果を得られた可能性が高いと思います。

〝文言〟にはかなり気をつける必要がありますが、これでいよいよ〝請求〟を開始する事になります。


特に最終日は 一切〝動き〟がなかったので、一日中同じ方向を凝視していたため、首がおかしくなってしまいました💧


台風の影響による土砂降りの中、レインウェアを着ていたのに 下着までズブ濡れになりながら、3時間掛けてバイクで帰りましたが、車で帰ったスタッフが 羨ましくて仕方ありませんでした💧


体の芯から冷え切って、悪寒までしていたので、家に帰った瞬間に 熱っつい風呂に飛び込みました😅

 

 

 

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