ご近所トラブルについて

ご近所トラブルにあわないために

ご近所トラブルは、互いの「気遣い」と「コミュニケーション」で回避できる事は決して少なくはありません。
ただ、それでもやっかいな人はいるものです。
自分では「些細な事」と思っていても、相手がどう感じるかはまた別問題です。
細心の注意を払い、かつ大人の対応をして下さい。

 

□引越し前にまず挨拶

挨拶もなしにいきなり引っ越し作業で大きな音を立てれば、近隣の住人は何事かと思ってしまいます。
これがきっかけで「常識のない人が引っ越してきた」と思われれば、何かの拍子でトラブルに発展しかねません。
引越しの挨拶は作業が始まる直前、最悪でも翌日までに済ませておきましょう。
もちろん翌日になってしまった場合は、「昨日はご迷惑をおかけしてすみません」などの一言が必要です。
引越しの際の挨拶を「古い習慣」と考える人がいるかもしれませんが、引越し先のマンションのコミュニティが強固なものであればあるほど、既存の住人は「よそ者」に対して過敏になっている傾向が強いです。
警戒心を解いてもらうためには、まず「得体の知れない人物ではありませんよ」というところを見せなければなりません。
それを見せるためのもっとも手軽な方法が、引っ越しの際の挨拶です。
忙しくても、できるだけ時間を見つけて挨拶回りを行いましょう。

 

□自分がトラブルの原因を作らないように

自分がトラブルの原因にならないことも非常に大切です。
近隣・ご近所トラブルが起きるのは、他の住人と行動範囲が重なるところと生活時間がズレるところです。
エントランス、郵便受け、エレベーター、駐輪場、ゴミ捨て場など、共用部分での行動には特に十分注意が必要です。
また他の住人が眠っている時間帯に自分が行動する場合には、なるべく静かに動く事を心がけなければなりません。
マンションにおける隣人・ご近所トラブルは、ほとんどが上下左右の部屋とのものですが、だからといって全住人の目に怯えながら生活する必要はありません。
自分のできる範囲で、他の住人との適切な距離感を保つようにしまし ょう。

□シニアのトラブルは「町内会デビュー」で

特に男性の話で、女性は子供を通じて地域と関わりを持つことが多いですが、男性は仕事をしている時はなかなか近所づきあいがでず、リタイア後はなかなか急にはできないものです。
でもそうした変化を受け入れて、地域とつながりを持とうという心構えをする事がなにより大切です。
町内会デビューをする、老人会デビューをする、または隣の人に自分から挨拶をしたり基本的なマナーを守れば、ご近所トラブルもこじれる事はないんじゃないでしょうか。

□女性は引越し先で挨拶すべきか

トラブルになりやすい原因の一つとして「相手のことを知らない」という点もあげられます。
そのため、マンションなら「上下左右」に挨拶してコミュニケーションを図った方がいいとは思います。
しかし、 一人暮らしの女性がマンションなどに引っ越す場合は、賃貸住宅であればアパートやマンションを管理している管理会社(またはオーナー)に、近隣に挨拶をするべきか否かを相談するといいでしょう。
また、挨拶する場合は、どの範囲の部屋にするべきかも聞いてみましょう。
また、分譲マンションの場合は、マンションの管理人または建物管理会社に相談してみるといいでしょう。
一戸建ての場合は、自治会の人に相談するという手もあります。
その場合、「女性の一人暮らしで、下手に挨拶すると今の時代は怖いので」と言って相談に乗ってもらえば、親身になって教えてくれるでしょう。

□我が身も振り返ってみる

何度か触れましたが、隣人トラブルの相手が「自分が迷惑をかけていると気づいていない」ことがあります。
それはもしかしたら、自分もそうかもしれません。
ご近所トラブルに対する心構えとしては、「ちょっとの迷惑はお互い様」と考えることも重要です。
多くの場合、迷惑をかけている方はさほど気づいていないもので、逆に言うと、自分も何かしら迷惑をかけているかもしれないわけです。
もしかすると、迷惑をかけている相手方から逆襲されているという可能性だってありますので、まずは自分が何か迷惑をかけていないか振り返ることが大事です。

□普段から良い関係を築く

ご近所トラブルが泥沼化する原因は、やはり「普段のおつきあいが薄い」事に起因するケースが多いです。
感じよく挨拶をするだけでも全く印象は違いますし、「お隣さんに迷惑にならないように」という意識をお互いに持てば、近隣トラブルにつながる要素も少なくなります。
そうやって普段からいい関係を築いていれば、「気になった事を率直に伝える」事で、早期解決が望めるという利点もあります。
逆に、隣人トラブルは「根に持ったままなかなか相手に言えない」という場合、相手に対する憎しみや恨みが異常なほど膨らんでいく傾向があるので「不満をため込まない」事も大事な要素と言えるでしょう。

 

□トラブルに巻き込まれやすいタイプ

■他人に期待をかけ過ぎる
「あの人はいい人に違いない」「話せば必ず分り合える」「どんな状況も理解してくれるはず」などと、他人を過大評価しやすい人は要注意です。
信じる事は悪い事ではないですが、期待は甘えになりやすく、それが相手の負担となって揉める原因になる事もあります。
仲良し願望が強過ぎる
「皆とうまくやらなきゃ」と考える人は、距離を詰めすぎてしまう傾向があります。
相手のテリトリーに不用意に立ち入ると、逆に疎ましく思われる事があるので用心するべきです。
また、気を回し過ぎてそれが裏目に出ることもありますし、特によかれと思ってやった事ほど思いもよらぬ結果になりやすいものです。
■何でも鵜呑みにする
うわさ話や悪口など、他人の言うことを信じ過ぎてしまうと、振り回されたり利用されたりして、あまりいい事はありません。
また、自分のことをペラペラしゃべってしまうのもダメで、嫉妬や非難の対象になってしまう可能性があります。

 

マンションには、専有部分と共用部分があります。
他の住人たちも専有部分を使ってはいても「同じ建物に住む人間同士」です。
近い距離感にある相手だからこそ、できる限り騒ぎ立てるべきではありません。
トラブルに発展させてしまっては、相手にとっても自分にとってもストレスを溜める状況を招くだけです。
トラブル相手が悪意を持っているように感じていると、実は自分が迷惑を掛けている事にも気づかないものです。
最初からおおごとにせず、まずはそれとなくこちらの状況を伝えてみると、意外とそれであっさり解決するケースもあります。
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