ご近所トラブルについて

警察が動いてくれるケース、くれないケース

身の危険を感じるほどの問題であれば、警察署に相談しておくとよいでしょう。

では、警察署へ相談したときに、対応してくれるのかしてくれないのかは、次のようになります。

□警察署が動いてくれるケース

不審者の発見や、ご近所さんの行動がことのほか異常である場合は、警察へ相談します。
この時も「いつ」「どこで」「誰が」「何を」を記録しておくとよいです。

・不審者情報

あなた自身やお子さんなど、不審者につけられたり見かけた場合は、その状況、日時、場所などをできる限り詳細に記録し、警察に情報提供します。同じ地域で同様の情報があれば、戸別訪問で事情を聞いてくれたり、パトロールの強化をしてくれたりする場合もあります。

・特定の家(家族)に対する嫌がらせ

自宅にゴミや汚物を投げ込んでくるなどの嫌がらせに関する「証拠」を入手しましょう。
防犯カメラを設置する、自ら写真を撮る、不在時なら必要に応じて探偵に写真や日時をつかんでもらう等、客観的証拠があれば警察も対応しやすくなります。

何はともあれ、一番大切なのは証拠の確保です。

そして、それがどれだけ自分達の生活に悪影響を与えているかを説明できれば、警察も動きやすくなります。

□警察が動いてくれないケース

警察署は、毎日毎日多くの事件を取り扱っています。
また、内容によっては「事件」として取り扱えないものもあり、全ての相談に具体的措置を講じられるわけではありません。
例えば、警察が動きにくい事案は以下の通りです。

・噂話による名誉毀損

「ご近所あるある」の一つに、噂話があります。
しかしながら、この噂話はどこから発生したものかを突き止めることが非常に困難です。
例え、噂の出所を突き止められたとしても、「私はそんなことは言っていない」と逃げられてしまう事でしょう。
証拠がないか、証拠の乏しい噂話の場合は、名誉毀損として取り扱うことも困難です。
また、証拠上明らかに名誉毀損だとしても、多くの事件を扱っていることもあり、必ずしも警察が対応してくれるとは限りません。

・赤ちゃんの泣き声

私たちが生まれてきて今に至るまで「一切泣いたことはありません」という人はいません。
ましてや赤ちゃんは泣くのが当然でもあります。
いくらご近所の赤ちゃんの鳴き声がうるさいといっても、普通警察は動いてはくれません。
むしろ、ぐずり泣きをしやすい赤ちゃんの親御さんは「ご近所に申し訳ない」と思いながら暮らしているでしょう。
自分の子どもの頃の事、またはこれから自分に授かるかもしれない子供のことを考え、少し気持ちを広く持ってあげてください。
一方、赤ちゃんへの虐待が疑われる時、DVが疑われる時は、直ちに通報してあげてください。
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