ご近所トラブルについて
特に男性の話で、女性は子供を通じて地域と関わりを持つことが多いですが、男性は仕事をしている時はなかなか近所づきあいがでず、リタイア後はなかなか急にはできないものです。でもそうした変化を受け入れて、地域とつながりを持とうという心構えをする事がなにより大切です。
町内会デビューをする、老人会デビューをする、または隣の人に自分から挨拶をしたり基本的なマナーを守れば、ご近所トラブルもこじれる事はないんじゃないでしょうか。
ご近所トラブルが泥沼化する原因は、やはり「普段のおつきあいが薄い」事に起因するケースが多いです。感じよく挨拶をするだけでも全く印象は違いますし、「お隣さんに迷惑にならないように」という意識をお互いに持てば、近隣トラブルにつながる要素も少なくなります。そうやって普段からいい関係を築いていれば、「気になった事を率直に伝える」事で、早期解決が望めるという利点もあります。逆に、隣人トラブルは「根に持ったままなかなか相手に言えない」という場合、相手に対する憎しみや恨みが異常なほど膨らんでいく傾向があるので「不満をため込まない」事も大事な要素と言えるでしょう。
□トラブルに巻き込まれやすいタイプ
■他人に期待をかけ過ぎる「あの人はいい人に違いない」「話せば必ず分り合える」「どんな状況も理解してくれるはず」などと、他人を過大評価しやすい人は要注意です。信じる事は悪い事ではないですが、期待は甘えになりやすく、それが相手の負担となって揉める原因になる事もあります。■仲良し願望が強過ぎる「皆とうまくやらなきゃ」と考える人は、距離を詰めすぎてしまう傾向があります。相手のテリトリーに不用意に立ち入ると、逆に疎ましく思われる事があるので用心するべきです。また、気を回し過ぎてそれが裏目に出ることもありますし、特によかれと思ってやった事ほど思いもよらぬ結果になりやすいものです。■何でも鵜呑みにするうわさ話や悪口など、他人の言うことを信じ過ぎてしまうと、振り回されたり利用されたりして、あまりいい事はありません。また、自分のことをペラペラしゃべってしまうのもダメで、嫉妬や非難の対象になってしまう可能性があります。
マンションには、専有部分と共用部分があります。他の住人たちも専有部分を使ってはいても「同じ建物に住む人間同士」です。近い距離感にある相手だからこそ、できる限り騒ぎ立てるべきではありません。トラブルに発展させてしまっては、相手にとっても自分にとってもストレスを溜める状況を招くだけです。
トラブル相手が悪意を持っているように感じていると、実は自分が迷惑を掛けている事にも気づかないものです。最初からおおごとにせず、まずはそれとなくこちらの状況を伝えてみると、意外とそれであっさり解決するケースもあります。