ご近所トラブルについて
先一昨日 顧問弁護士とその友人の皆さんと飲んだのですが、その席上でたまたま
〝娘さんの痴漢被害〟
のご相談を受けました。
痴漢行為としては悪質なものでしたが、相手の男は完全に開き直っていたらしく、その親御さんも 娘さんも絶対に許せないというお話でした。
しかし 電車内の痴漢と違って 当人同士しかいない状況だったので証拠がなく、警察には「事件にするのは難しい」と言われたそうですが、加害者の〝氏名〟と〝年齢〟だけ教えてくれたので、せめて慰謝料を請求したいというお話でした。
慰謝料請求に限らず 全ての〝請求〟に共通して言える事として、まず 相手の〝住所氏名〟を特定しなければなりません。
しかし〝氏名と年齢〟から個人を特定するのは至難の業(ほぼ不可能)と言えるのですが、お世話になっている方の関係者でしたので、何とかして差し上げたいと知恵を絞りました。
①痴漢被害に遭ったところが 独特の場所であった事から、この加害者は日常的にそこを〝痴漢をする場所〟にしていたと考え、最寄りのターミナル駅の沿線に住んでいる人物であると考えられる。
②〝名〟はごくありきたりなものでしたが〝姓〟が少々変わったものであった事から、その〝姓名〟は日本全国にもそこまで多くはないと判断。
③その男の特徴(格好)が かなり変わったものであった事から、不動産を所有している可能性が高いと思われる。
(これは 単なる〝勘〟でもありました)
④弊社のデータベースで確認したところ、その〝氏名〟の人は 日本全国で二名だけ土地・建物を所有しており、その中の一人の住所が その最寄駅の路線の駅から至近であった。
⑥その〝住所〟から土地建物の登記簿謄本を取得し、詳細な住所を特定。
⑦実際にその家に行き、立派な家である事(慰謝料の回収成功率が高い)と、その(特徴の)男の好みそうな家である事を確認。
ここまでを、相談をいただいた次の日に行いました。
この時点で95%〝ビンゴ〟で間違いないと思いますが、住民票を取得して年齢が一致すれば確定でしょうし、張り込み、聞き込み、直接家に訪ねる事によっても 確定とさせられると思います。
恐らく 住民票を取得して確認する事になると思いますが、その方法は 被害者の方の意思を尊重させていただく事になります。
その親御さんにも とても喜んでいただきましたが、手前味噌ながら これはなかなかのミラクルだと思います。