金銭トラブルについて

「Japanese〝YAKUZA〟」

弊社では一昨日も 反社会的勢力との「金銭トラブル」(恐喝事件)を 一件解決させていただきました。

 

「ヤクザ」の語源は諸説ありますが 通説となっているのが、花札の〝8.9.3〟を〝ヤ.ク.ザ〟と読んだ事に由来するとする説です。

 

花札で 8.9.3の合計は20で「ブタ」(無得点)となるので、それが転じて〝役に立たないもの〟や〝価値のないもの〟を意味するようになり、遊び人や博徒など マトモでない人を「ヤクザ」と呼ぶようになったそうです。

 

もっと言えば、下1桁の8が「おいちよ」9が「かぶ」で、9が最も強い手札、8が二番目、0が一番弱いブタとなります。
自分の手札が8と9なら合計17となるので、下1桁の7は三番目に強い手札となります。
確率論的に普通の人は「もう一枚引く事はしない」のに、更にもう一枚引いたら3がきて、結果ブタになるような破天荒な〝生き様〟を指したものだとも言われています。

 

 

マフィア、ギャングなど呼び方は様々ですが、世界中にいる反社会的勢力の中でも 日本の〝ヤクザ〟は特異なものだと思います。

 

「盃」を重んじる擬似親子縁組や、お詫びやケジメのための「指詰め」など、他にはない独特な風習があります。

 

発祥は江戸時代の露天商を生業とする「的屋」と 博打を生業とする「博徒」です。
彼らは「侠客」とも呼ばれ、市民生活に溶け込み、国定忠治、清水次郎長、小金井小次郎のように 市民から畏敬の念を集める者までおりました。
その後 第二次世界大戦の終戦直後には、警察に依頼されて不良外国人の駆除なども担いました。

 

そういった歴史があるからか、堂々と「○○組」と看板を掲げ 自らその〝拠点〟を公にしている反社は、世界でも非常に珍しいと思います。

 

世界中のマフィアやギャングの写真を撮り歩いて、その後 本を出版したフランス人写真家とそのスタッフと、世界各国で撮影した写真を見せてもらいながら食事をした事がありますが、やはり日本の〝ヤクザ〟が一番興味深いと 口を揃えて言っていました。

 

 

警察の発表によると、バブル期には10万人近くいた暴力団員も 現在では2万8千人を割り込んだようです。

 

平成3年に施行された「暴力団対策法」2004年頃から各都道府県で施行された「暴力団排除条例」。
加えて 彼らが特殊詐欺に加担したり、〝暴力団排除運動〟をしていた一般市民の命が奪われた事件などから、本格的に暴力団排除の機運が高まった影響が大きいと思います。

 

特に今の若年層は 何かと束縛されて規律の厳しいヤクザを避け、半グレや 謎の暴走族を名乗る集団(暴走族とは本来 17歳くらいまでの少年が加入するものであったような)などのギャング的ものに走る傾向が強く、暴力団の高齢化も深刻なようです。

 

彼らが恐れられる 最大にして唯一無二の理由が「懲役刑も厭わない暴力性」という事になります。
刑務所に入って自慢できる(株が上がる)職業は他ではあり得ず、それが〝組のため〟であった場合は大きく〝出世〟に繋がります。

 

しかし 昨今暴力団員の犯罪は厳罰化される傾向が進んでおり、加えてこのご時世 懲役から帰って来ても所属している組がある保証はありません。
彼らのシノギ(稼ぎ口)や居場所がなくなってきている事は確かですが、今後は地下に潜って〝ギャング化〟するなど、逆にその反動が怖くもあります。

 

 

古き良き時代の「任侠道」「侠客」は もうスッカリ過去の遺物となりましたが、それはそれで日本の文化なので 少し寂しく思うところもなくはありません。

 

暴力団は〝ある程度は〟必要悪だとも思いますが、更に淘汰が進む事はあっても、この日本からヤクザがいなくなる事はないのではないかと思います。

 

存在自体は否定しませんが、ご依頼社様への加害相手が反社会的勢力であった場合は、仕事ですので 普通に対処させていただきます。

 

※「使用者責任」を追求する場合など 上層部相手のものであれば話が別ですが、単に末端組員に対する民事的請求は、刑事的に対処不可能な場合(それを交換条件にできない場合)正直かなり難しいと思います。

 

 

 

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