嫌がらせ・ハラスメントについて
先日
「実家に居座った彼氏が、別れたいのに別れてくれない。
相手が怖くて親も何も言えないし、警察にも弁護士にもどうにもできなくて とても困っている」
というご相談をいただきました。
結婚前の男女の別れは 片方の意思のみで充分成立するので、相手がどこの誰であろうが 何を言おうが〝別れる〟事は可能です。
相手がいくら脅してこようが、それを阻止する事は不可能なので、どのみち別れるしかありません。
(別れたい側の意思が弱いと〝無駄に引っ張られる〟という事にはなります)
しかし ここで少々問題となるのが
「自ら実家に招き入れて そこに住まわし〝一定期間そこに住んでいる〟という実績を作ってしまった」
という事です。
それによってもう既に〝そこに住む〟一定の権利(〝居住権〟とまでは言えない)も発生していると思われますので、相手が拒否する姿勢を示した場合は〝無条件で即追い出す〟のは簡単な事ではありません。
※通常は 期限を切って出て行くように説得し、それでもダメであれば 手切金だと思って〝引越し費用〟を出す必要性が生じるかもしれませんが、本件の相手は それでも応じるようなタマではありません。
一方で、もう既にDV(暴力)に該当する行為も行っており、ご相談者様や親に対しても 相当脅かしているようですので(〝DV〟も〝脅し〟もまだ決定的なものではありません)そのうち必ず〝大きな失敗〟(ヤラカシ)をすると思います。
場合によっては 敢えて「相手の失敗を引き出す」作業などが必要になってくるかもしれませんが、それさえ取得できれば 事態は大きく変わってきます。
かなり有効な〝手段〟となる事は間違いありませんが、相手がズル賢い場合は、慎重に 用意周到に行わなければなりません。
「男女の別れ」(離婚問題)だけに限らず、全ての「対人トラブル」に共通して言える事ですが、無理な要求を押し通そうとしているような相手は 必ずそのうち何かをヤラカスものですので、その時が最大のチャンスとなります。
最終手段である「相手の失敗を引き出す」とは、具体的には〝焦らす〟〝イライラさせる〟〝怒らせる〟などとなりますが、その際は かなり上手に事を運ばなければなりません。
また 圧倒的に不利な状況であるような場合でも、それによって一発逆転できる可能性があるのですが、問題は それを〝何をどう引き出して〟〝どう捕えて〟〝どう利用するか〟という事になります。
※その他にも 同棲解消時は、家賃 光熱費 生活費などの部分のトラブルにもなりがちですが、最初からキチンと分担分を定めていなかった場合は、ほとんどの場合で請求できません。