嫌がらせ・ハラスメントについて

「乳飲子を抱えているご夫婦が共に精神を患われていて 正常な判断ができない / 共依存 」

作日
『息子夫婦が共依存関係になっている。
息子もその嫁も 重度の鬱を患っており、嫁は一切家事育児をやらずに 息子に日常的に暴言・暴力(怪我なし、証拠なし)を振るう。
ここ最近二度 子供を連れて実家に戻ってきたが〝絶対に離婚はしない〟と捨て台詞を吐いて また嫁のところに戻って行ってしまった。
警察にも弁護士にも役所にも児童相談所にも相談したが、全て〝どうにもならない〟と言われた。
つい最近まで息子は鬱で入院していたので 現在休職中なのですが、そろそろまた0歳児二人(双子)と2歳の子の三人を抱えて 会社(保育施設つき)に通勤を始めるのですが、また本人がパンク(入院)するのが目に見えている。』
と、お母様から泣きながらご相談をいただきました。

「親子や兄弟で精神を患っている」「夫婦で精神を患っている」というパターンは非常に多いのですが、そのような場合〝判断力がない人同士〟となりますので、なおさら「共依存」に陥りやすいという事になります。


何であれ この状況では、この先子供たちに甚大な悪影響を及ぼすのは目に見えています。
(もう既に及んでいると思いますが)


かなり深刻 かつ急を要する問題ですので、どうにかして差し上げたい気持ちでいっぱいではありますが、正直 私も頭を抱えてしまいました。

一番の問題が その息子さんが正常な判断ができないという事ですが、現在の日本の法律(システム)では、現時点では この問題はどうにもならないように思います。


早急にやるべき事としては、子供たちを保護して安全な環境で育てる事だと思いますが、例え病気であったとしても しっかりと育てる意志のある親がいて〝目に見える実害〟がない限り、現時点ではそれも難しいように思います。


※息子さんの本意には背く形にはなりますが、子供たちを児相に保護してもらう方法はあります。
そこまで難しい事ではありませんが、現時点ではまだ そこまでやるべきではないように思います。

一番早いのは その息子さんが〝間違い〟に気付いてくれる事ですが、鬱を患っている上に その奥さんに依存しているのであれば、それも容易な事ではありません。


息子さんが〝間違いに気付く〟事があるとすれば、何か大きな事件が起こった時か、息子さんが聞く耳を持つ誰かに 説得された時以外ないと思います。

しかし その〝何か大きな事件〟が、取り返しのつかない事になる可能性もあるので、少しでも早く説得をしなければなりません。
(実際に、かなり危ない兆候がいくつか見えています)


本人に離婚の意思があるのに 相手が応じない場合でも、〝離婚事由〟(通常は「DV」や「不貞行為」など)があるのであれば 相手を〝有責配偶者〟として離婚を成立させる事ができます。

また「婚姻関係の破綻」を証明できれば それも立派な〝離婚事由〟となりますが、「一切家事をしない」も「育児放棄」も、婚姻関係の破綻の要因の一つになり得る可能性があります。


奥さんからのDVがある状況での〝共依存〟は珍しいと思いますが、DVの部分に関しては 証拠もない 怪我もしていないとなると、それが〝離婚事由〟となるかどうかは 微妙だと思います。

一切 家事育児をやらないのであれば、そちらの線でどうにかなる可能性、DVとの〝合わせ技〟でどうにかなる可能性もあると思いますが、いづれにせよ まだ少し〝弱い〟ように思います。

しかし いかんせん、息子さんご自身が「絶対に離婚しない」と言っている以上 どうにもこうにもならないので、まずはご本人に〝気付いて〟もらうしかありません。

お母様(しっかりとしておられる方です)としては、息子さんとお孫さんたちを受け入れる気持ちがあるようですので、次にまた実家に帰って来た時がチャンスとなると思いますが、現在そのお母様から 息子さんに対する「出張カウンセリング」の打診をいただいております。


「精神を患っておられる方に対する対応」
は 私自身の永遠のテーマでもあるのですが、社会全体としても いつまでも目を背けていてはいけない、真剣に取り組んでいかなければならない重要な問題だと思います。

本件は非常に難しく とても繊細な問題ですが、何とかお力になって差し上げたいと思っております。

 

 

 

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