嫌がらせ・ハラスメントについて
ひと口に「対人トラブル」(個人間トラブル・男女トラブル)と言っても様々なものがありますが、被害者の求めるものとしては 大きく分けて
①単に 受けている迷惑行為をやめさせたい
②慰謝料請求、損害賠償請求、返金請求、支払い請求をしたい
③相手を逮捕してほしい
などがあります。
もちろんの事
「警察にしかできない事・警察にはできない事」
「弁護士にしかできない事・弁護士にはできない事」
というものがありますので、通常は
①に関しては 警察が取り合ってくれるものは警察、警察が取り合ってくれないものは弁護士
②に関しては 弁護士。
③に関しては 警察。
となると思います。
しかし問題は それらのものを複数求める時で、例えば
「迷惑行為をやめさせた上で 慰謝料を取りたい」
「迷惑行為をやめさせた上で 相手を逮捕してほしい」
「迷惑行為をやめさせた上で 相手を逮捕してもらい 慰謝料を取りたい」
などですが、場合によっては「何かを優先させるには 何かを諦めなければならない」事もありますし、その順番や方法を間違えると全てが失敗に終わる可能性も出てきます。
例えば、詐欺被害に遭った方の多くは、相手の逮捕よりも返金を求めます。
その場合「逮捕=返金」とはならない傾向が強く、むしろ逮捕された事によって 逆に返金が難しくなるようなケースの方が多くなります。
犯罪加害者には刑事責任と民事責任があるのですが、彼ら(特に詐欺師)が怖いのは刑事的責任を追求される(逮捕)であって、民事的責任を追求されても痛くも痒くもない人がほとんどとなります。
(通常 差押えられる財産などのある人は 詐欺などの犯罪を犯しません)
よって これらの人相手には、その辺の心理を逆手に取り、上手に交渉する事が必要になってきます。
多くの方は できるだけお金を掛けたくないものなので、どうしても警察に頼りがちになります。
しかし 警察が対応できるのは「明らかな犯罪行為」のみであり、しかも警察が〝これは放っておけない〟というレベルのものでなければなりません。
弁護士は様々な〝対人トラブル〟に対応してくれますが、いかんせん高額であり、二の足を踏んでしまう方も多いようです。
なるべくお金を掛けずに対人トラブルを解決するには「知識・行動力・交渉力のある第三者」に間に入ってもらうのが一番効果的だと思いますので、知人にそのような人がいないか まずは探してみる事をおすすめ致します。
(逆に 事態を悪化させてしまうような人も少なくないので、〝人選〟には充分お気を付け下さい)
警察や弁護士は 非常に心強い味方である事は間違えありません。
全てはケースバイケースとなりますが、被害者側の対応の仕方ひとつで、解決するか否かが決まってくる事になります。
ただ今 DV被害者である奥様からのご依頼で、DV加害者である夫に対する〝カウンセリング〟のため、大阪へ向かっております。