詐欺、脅迫等犯罪トラブルについて
この手のご相談も少なくはないのですが、昨日は 息子さんが地元の不良仲間との付き合いの中でトラブルに発展し、地元のヤクザからガッチリ脅かされているという案件のご依頼を賜りました。
理解不能なとんでもない因縁をつけられて、数百万円を要求されています。
複雑に地元の不良仲間が絡んでいるので、まず息子さんに
「最悪の場合、一度地元を離れなければならなくなるかもしれない覚悟、地元の不良仲間と一切縁を切らなければならなくなるかもしれない覚悟ができるのか?」
という事を確認しました。
最初は迷っているようでしたが、その後決心がついたようでしたので、ご依頼を引き受ける事に致しました。
本件は明らかな「恐喝事件」なので、通常は警察に被害届を出して相手を逮捕してもらえば済む事です。
警察は ある程度の暴力団員を逮捕しなければならない「人数の枠」があるので、喜んで逮捕してくれます。
しかし その暴力団員もいづれは出て来ますし、仲間もいるわけです。
実家を知られている以上「逆恨み」による報復を受ける可能性は否定できませんし、警察も その後の安全を保証をしてくれるわけではありません。
このご時世 一般市民を〝お礼参り〟で殺すような事はまずないと思いますが、何らかの危害を加えてくる可能性は充分あると思います。
よって この手の相手の場合
「いかに上手に諦めてもらうか?」
という事が重要となり、それには〝相手の上〟をいくよう 頭を使って事を進める必要が出てきます。
相手に
「いかに これは諦めた方が得だなと思わせるか?」
「できる限り恨みを持たれないような形で、いかにスッキリ諦めてもらうか?」
という事が問題になってきます。
早速 お母様と息子さんと三人のLINEグループを作り「対処法ご教示」をさせていただいております。
相手が相手なだけに慎重に対処する必要はありますが、恐らくこの数日で問題なく解決できるのではないかと思います。
ヤクザも無闇矢鱈と恐喝するわけではなく、キチンと相手を選んでいます。
その辺の〝鼻〟はハイエナ並みに効くものです。
〝スキ〟があるからこそ〝的〟にされるわけですが、本件息子さんは中途半端に不良グループに入っている上に、やたらとビビリで優柔不断なところがありました。
そのような連中に対しては、「スキを与えない事」「弱みを握られない事」などが最も重要になってきます。
彼らは「不良」という意味においては 言ってみれば〝エリート〟であり、不良の頂点と言ってもいい存在です。
中途半端に不良グループに入ったり、ヤクザに憧れる姿勢などを見せたり、暴力団の力を借りようとしたりすると、当然の事ながらそこに〝つけ入って〟くるわけです。
彼らに〝貸り〟を作ったら最後、何倍にもして取り返されるのが常であると言い切れると思います。
毅然とした態度で「ヤクザとは一切関わらない」「暴力団排除」の姿勢を見せましょう。
近年 九州の警察が素晴らしい仕事をしてくれましたし、そうすれば そうそう〝的〟にされる事はないのではないかと思います。