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「少年時代」

投稿日:2019年08月06日

私はあまり邦画は観ないのですが、この作品はかなり強烈に記憶に残っています。
原作者の藤子不二雄氏の少年期の体験を元に作られた漫画の実写版となります。

 

 

太平洋戦争末期、東京から富山県の小学校に疎開してきた 東京のお坊ちゃんを絵に描いたような「進二」と、貧しくもそのクラスの級長兼番長の「武」との心の葛藤を描いた物語です。

 

武は自分の言う事を聞かな相手にはすぐに暴力振るうクラスの絶対的支配者でしたが、進二には心を開き次第に仲良くなっていきます。
しかし一方では 進二をも力でねじ伏せようとするので、進二は武に対してどう接するべきか戸惑います。

 

そんな時 隣町に荷物を取りに出掛けた進二が 地元の不良中学生に絡まれてピンチに陥り、そのピンチを聞きつけた武が物凄い勢いで助けに行き、中学生相手に格闘して助け出します。
その時に、その町の写真館で記念に一緒に写真を撮ります。

 

その後武は、反対勢力からの闇討ちに合い リンチを受け番長の座から引き摺り下ろされます。
一転いじめの標的となり、そのうち学校にも行かずに心を閉ざして家に引きこもるようになります。
おのずと進二との付き合いも全くなくなりました。

 

終戦を迎え、進二が東京へ戻る日が来ました。
進二は武が見送りに来てくれる事を期待しましたが、やはり来ません。
列車が走り出し、しばらくして窓の外を見ると……武が物凄い勢いで電車を追いかて来ていました。
進二も車窓から身を乗り出し 必死で手を振りますが、武はドンドンドンドン小さくなっていきます…

 

その絶妙なタイミングで、井上陽水の「少年時代」が流れます。

 

 

ポロポロとかシクシクというレベルではなく、シャクリ上げながらオイオイ泣いたのをよく覚えています😭

 

本作の舞台が、私の住んでいる東京と 昔よく遊びに行っていた親父の実家の富山である事もあり、自分の少年時代とも重ね合わせてモロに感情移入してしまいました。

 

とてもいい映画だと思います。

 

 

 

 

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