代表のブログ

「アウトドア」

投稿日:2019年07月26日

私の父はアウトドアとは一切無縁の人でした。
まず第一に汚れる事が大嫌いで、銀座でご飯を食べる事に価値を感じたり、ホテルオークラのフィットネスクラブの会員だったり、髪型が崩れるからと車の窓を開けさせてくれなかったり、ポロシャツの襟をギンギンに立てて歩いていたり、金持ちでも何でもないのにセレブぶる「スカした人」でした。

(大好きだったので、ディスっているわけではありません😅)

 

そのおかげで私は、オークラのサウナで当時の総理大臣の海部俊樹さんや渡哲也さんと二人きりになったりした事もあるのですが、その反面 幼少時から山や海や森で遊んだ経験がほとんどなく、蛇も狸も鹿も 30を過ぎて初めて見たほどです。
そんな事もあり、ずっとアウトドアに対しての強い憧れがありました。

 

 

小学校4年か5年の時、同じ少年野球チームの「宮ちゃん」に「親父が川に遊びに連れていってくれるんだけど一緒に行く?」と誘ってもらいました。
宮ちゃんのお父さんは大工さんでしたが 自分で船を持っていて、相模川へ その船での「投網漁」に連れて行ってもらいました。

 

初めて見る投網漁そのものにも驚きましたが、一投する度に様々な魚が3、40匹ほど入るのを見た時の衝撃は忘れられません。
一緒に行った友人の「太」も大興奮していましたが、人生にこんなに楽しい事があるのかと思ったほどの経験でした。

 

その他にも山や川に何度も連れて行ってもらったのですが、そのうちそれが私の最大の楽しみとなり、声を掛けてもらうのを今か今かと楽しみにしていたものです。

 

山中でその場で採った「ミョウガ」で即席の味噌汁を作ってもらって食べた時の事も忘れられません。
恐らく人生で初めて食べたミョウガだったのですが、やはり「自分で採ったもの」だったからこそ あそこまで美味しく感じたのだと思います。

 

そういう思いもあって、今でも我が家の花壇ではミョウガを育てています。
今年は少し遅かったですが、ここ最近やっとガンガン収穫できるようになりました😊

 

 

宮ちゃんのお父さんもお母さんも神様のように優しい方で、言葉少なではありながら素晴らしい人格者でもありました。
私はその当時から、そんなご両親のいる宮ちゃんをとても羨ましく思っていました。

 

そのご両親の元で育った宮ちゃんが、天真爛漫でとても素直な性格である事も頷けます。

 

何年か前、超久々に宮ちゃんと太と三人で飲む事になりました。
それらの思い出話をしていると、宮ちゃんがいきなり切り出しました。

 

「実は本当の親ではないんだよ。俺、捨て子だったんだ」

 

軽いパニックになるのと同時に色々な感情が湧き上がり、涙がとめどなく溢れました…

 

 

今は自分の意思で自由にアウトドアを楽しむ事ができて幸せに思いますが、これは色々と教えてくれた宮ちゃんの親父さんの影響が大きいと思います。

 

 

 

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