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「トラブル・紛争の解決とは」

投稿日:2018年10月18日

弁護士も含め弊社のようなところは「対応できるケース」は明記しますが「対応できないケース」は全て明記していたらキリがないので敢えて明記しておりません。

 

ですので、ご相談者様としては「何でもできる」「どんな状況でも対応してもらえる」と思われる方もおられるので「かくかくしかじかの理由で現状では対応できない」「これこれをああすれば対応できる可能性がある」と教えて差し上げるのも業務の一環だと認識しております。

 

この世の中は不条理な事だらけであり、且つ全て証拠がものを言います。
「証拠が全て」と言っても過言ではありません。

真実は一つである事は間違えありませんが、実際問題として「証明できる事実」と「証明できない事実」があり、後者は一切事実として認められないのです。

 

弊社にいただくご相談で非常に多いのが「言った言わない」が争点になるケースです。

この場合基本は口頭でのやり取りなので、証拠がないのは当然なのですが、諦めるのはまだ早いです。
事後でも頭を使って上手にやれば証拠を取れる可能性もあり、事実弊社は何度も事後の証拠取得に成功しております。

 

 

あと、法治国家である我が国では絶対的に「できる事」と「できない事」がございます。

 

弊社にご相談をいただく中で、自分の思い通りにいかないと分かるやその怒りをぶつけられる方もおられるのですが、弊社と致しましては無料でお時間を使って対応させていただき、顧問の専門家の意見も取り入れながらアドバイスや対応策、今後の展望などをお伝えさせていただいております。
意見を聞けただけでも少なからずプラスにはなっていると思われ、望んだ答えではなかったからといって、弊社に文句を言われても正直困惑するばかりです。

 

こういう無理難題を要求される方に限って、ご自身の過失(落ち度)も大きいものですが、ご自身の過失を一切認めず相手の過失ばかりを殊更に強調される方もおられます。
でも実際は、その辺の「バランス」が一番重要になってくるのです。

 

弊社には、散々色々回られて依頼を断られ、その後ご相談に見えるお客様も多いのですが、そんな案件でもご依頼をお引き受けする事が多いです。
実際に、お客様からも「えっ!引き受けてくれるのですか?」と驚かれる事もよくあります。

しかし、弊社は魔法使いでもスーパーマンでもございませんし、どんな権力者でも日本一の弁護士でも「できないものはできない」のです。

 

 

あと、どんな紛争でも相手がある事なので「100%思い通りに解決するという事はほとんどない」とお考えいただいていた方がいいです。

 

「100対0」で相手が悪く相手もそれを認めている場合(この場合はそもそも紛争にはなりませんが)、また債権の回収に関しては相手に差押えられる財産があり、差押えるまでの手間暇・費用を惜しまない場合は例外となりますが、それでもなかなか「希望通り」とはいかないものです。

 

一方的な被害者であるDVやストーカー被害でさえ、加害者を完全に排除するにはそれなりの痛みを伴い、かなりの労力を費やします。

 

 

トラブル・紛争を「解決できるか否か」「少しでも希望に近い形で解決できるか」は、知見・知恵、経験、柔軟性、加えて度胸と行動力がものを言います。
第三者を介入させるのであれば、その人の力量に依るところが非常に大きくなります。

 

トラブル・紛争というものは精神的、肉体的、または経済的に痛みを伴うものです。
その上、上手く解決できたとしても、まず「希望通り」とはいかず「ある程度の妥協」を受け入れざるを得ないのも事実です。

 

交通事故の「もらい事故」のように避けようのないものもございますが、常日頃からトラブル・紛争に巻き込まれないよう充分注意して下さい。

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