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「〝別れるなら死ぬ〟という脅し / 同性愛のパートナーからのストーカー行為」

投稿日:2022年04月26日

先日、同性から「死んでやる」という脅しを受けながら「付き合いを続ける事の強要されている」という案件を受任させていただきました。


過去何度も この手の案件を解決にお導きさせていただいておりますが、通常 同性同士の場合(恋愛感情がない場合)は、相手が求めているものは「相手をコントロールして 自分が得をする事」です。

しかし、受任後にお話が少し変わってきて
「あなたの〝家の前で〟死んでやる」とか
「騙したから慰謝料を請求する」(もちろん 取れるワケがありません)
とか、どうも執着心が尋常ではなかったので
「相手は○○さんに恋愛感情がありますね?」
とお伺いすると「そうだと思います」というご返答だったので
「では、過去に肉体関係はありましたか?」
とお伺いすると「何度もある」というお話でした。

そのような重要な事をお伝えいただけないご相談者様 ご依頼者様も少なくないのですが、そうなると要するに 単なるストーカー案件なので、少々お話しは変わってきます。


男女間の問題であろうと、恋愛感情のない同性同士であろうと、恋愛感情のある同性同士であろうと
「脅されて 付き合いをやめる事を力ずくで阻止されている」
「洗脳され マインドコントロールされて、自分の意思に反して離れられなくなっている」
というような案件に対しては 基本的に対応方法は変わらないのですが、多少方向転換せざるを得ない状況になりました。
(ご依頼者様には配偶者あり)



どのような関係性であれ「別れる」事に対して 何らかの〝危害を加える〟事を仄めかしているのであれば対応が楽なのですが、「自殺する」というのが一番厄介だったりもします。

「死ぬ」という事を仄めかしながら 従う義務のない事を要求する行為も、充分 脅迫(または強要)に該当するのですが、もし本当に死なれてしまった場合は ご依頼者様にとっては〝気分のよいものではない〟事は事実です。

実際問題として このパターンの9割以上は実際に死にはしないのですが、その可能性はゼロではありませんし、本気で死ぬ覚悟を決めている人にとっては 脅迫罪であろうが強要罪であろうがストーカー規制法違反であろうが 警察など怖くも何ともないという事になります。

本件のご依頼者様は 成り行きで「ずっと一緒にいる」と言ってしまったがために、その後相手から「騙した」「裏切った」と言われているのですが、それに対して必要以上に責任を感じており、必要以上に死なれたら困ると思っています。

もちろんの事「ずっと一緒にいようね」の類の単なる〝ピロートーク〟に法的拘束力があるはずもなく、よしんば 最悪本当に死んでしまったとしても やむを得ない事だと思いますので、その辺の覚悟は決めていただかなければなりません。
(本件ご依頼者様ほど「別れたい」「離れたい」という気持ちが強いのであれば)


何よりも問題なのは、必要以上に責任を感じていて、相手に
「〝死ぬ〟と脅かせば いつまでも自分の思い通りになる」
と思わせてしまっている事です。


しかし やっとの事でご依頼者様も腹を括る事ができたようですので、昨日より鋭意対応させていただいておりますが、恐らく 一週間も掛からず終了する事と思います。


この手のお話は非常に多いのですが、実際に死ぬ可能性は一割もないと思いますし、もし実際に死んでしまったとしても それはその人の寿命だと割り切るしかないような気がします。

交際相手に「別れるなら死ぬ」と脅された場合には、死なれたら困るからズルズル付き合いを続けるのか、死なれる事を覚悟でご自分の意思を貫くのか、否が応でも決断を迫られる事になります。

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