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「詐欺被害金の返金される可能性 / 被害金の回収を優先した場合 判断の難しい警察への被害届 」

投稿日:2022年05月26日

「詐欺だ」「詐欺被害に遭った」
と仰られる方はたくさんおられますが、それには以下の三種類があると思います。
①詐欺罪で立件可能なもの
(警察が相手の逮捕に向けて動いてくれるもの)
②詐欺的行為ではあるけれど、詐欺罪での立件は不可能なもの

(正直なところ ほとんどがこれです)
③とても詐欺被害と呼べるような内容ではない、あまりにもご自身の〝落ち度〟が大きいもの
です。


②③の場合は、通常の金銭貸借と同様に〝普通に〟返金を求めるしかありません。
(もちろん 相手にお金を渡した証拠は必要)


問題は①の場合ですが、多くの被害者の方は〝相手の逮捕〟よりも〝被害金の回収〟を望まれるので、警察に被害届を出した方がいいかどうかの判断は、非常に難しいものとなります。


⚫︎安易な気持ちで つい詐欺を働いてしまった〝にわか詐欺師〟的な人
⚫︎起訴か起訴ではないか際どい人(案件)
⚫︎実刑か執行猶予か際どい人(案件)
などの場合は「示談成立の有無」によって量刑が大きく変わるので、逮捕させる事が回収への近道になる可能性もあります。

しかし 私の経験上、逮捕された人の多くは 開き直る傾向が強いように思います。


それは もう既に刑事的に償わされているのに 更に民事的に償う事をバカバカしいと考える気持ちと、場合によって〝示談成立〟は 量刑にさほど大きな影響を及ぼさなかったりもするからです。
(詐欺で得た収入を 懲役の年数で割って〝月給計算〟している詐欺師さえもいました)



詐欺を働くような人物は 基本的にロクなもんがいませんが、その中でも〝ロクでもない程度〟や〝ロクでもないレベル〟というものがあります。


何人もの詐欺師と対峙してきましたが〝人間性〟も〝条件〟も最低最悪である場合も少なくありませんし、逆に 私が家に行って本人と接触(所在確認)をしただけで アッサリ返金に応じたケースも何度もあります。


よって 詐欺被害金の回収の成否は、まずは「相手を見極める」という事が最も重要となってきます。


詐欺被害に遭った場合は、まず警察に相談をして「被害届を受理してくれるのか否か」の確認と共に「相手の逮捕に動いてくれるのか否か」の確認をし、その上で相手を見極め、相手の〝泣きどころ〟を突きつつ「揺さぶる」作業などが必要になってくると思います。
(被害届が受理されたからと言っても〝動く 動かない〟は警察の判断ですので、必ずしも相手の逮捕に動いてくれるとは限りません)


それでも返金に応じない場合は、相手の〝弱み〟を掴む事なども必要になってくる可能性がありますが、「相手の見極め」「相手を揺さぶる」「相手の弱みを掴む」事に関しては、なかなか一般の方には難易度が高いものになると思います。
(これは 単純な〝お金の貸し借り〟でも同じ事が言えます)



SNSなどの普及に伴い、極端な話「その気になれば 誰でも彼でも即詐欺師」状態になっております。
(判断力の欠如から 無自覚で詐欺に加担している人も少なくありません)
翻して考えれば、危機察知能力のない方にとっては いつでもどこでも常に詐欺被害に遭う可能性があるわけです。


基本的に詐欺師というのは 自分を賢いと思い込んでいるので〝騙される人〟をナメ切って 見下している傾向が強いものです。
よって まずは その鼻っ柱をヘシ折ってやる必要もあるかと思います。


詐欺被害に遭い 返金されずにお困りの方は、どうぞお気兼ねなくご相談下さい。

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