代表のブログ

「リーダーの資質 / 〝コンピュータ付きブルドーザー〟待望論 」

投稿日:2021年02月03日

昨日 近県への浮気調査で朝6時半からほぼ一日中車の中にいたのですが、
「緊急事態宣言の最中、銀座で飲んでいた自民党議員の辞職」
のニュースを 呆れるほど繰り返し報道していました。

 

「国民に我慢を強いている立場の国会議員が、この時期に銀座のホステスと〝同伴出勤〟などトンデモナイ!」
という気持ちはとてもよく分かります。

 

しかし私は「人は人 自分は自分。人の事はあまり関係ない。」という主義なので、議員であろうが一般市民であろうが 飲みたければ飲めばいいと思いますし、自粛に従う人は従えばいいと思います。

 

マナー的な問題は残りますが、かと言って マスクとサングラスをした上にフェイスシールドをしている人とか、家から一歩も出ないで自粛生活を送っている人を「エライ」とは これっぽっちも思いません。
本日「罰則」的な事が決まるようですが、全て己の責任の元で判断すべき内容のものだと思います。

 

むしろ この議員の問題点は「飲みに行ったか行かないか」ではなく「二度も嘘をついた」「二度も国民を欺いた」という事であり、そこを考えれば辞職はやむなしと言わざるを得ません。

 

店が営業している以上、議員でも一般市民でも 行く人は行くわけです。
そもそもの問題が、家賃がタダ同然の 滅多にお客さんの来ない客単価の低い飲食店と、家賃だけで一日6万円を超え 一人のお客さんが最低でも10〜20万円は使ってくれる銀座の高級クラブなどを一括りにして「一日6万円」とする事自体が大間違いだと思います。

 

緊急事態宣言もこれで二度目となり、今回は2ヶ月に及ぶ見通しの中、そりゃ営業する店も出てきて当然だと思います。

 

 

我が国は「大統領制」ではないので、国民が直接総理大臣を選ぶ事ができません。
国民が選んだ〝国会議員〟が 自らの手でその中から総理大臣を選ぶ事になります。
その結果として、議員同士の醜い権力争いや クダラナイ派閥争いなどで ほぼ全てが決まってしまっているわけです。

 

少なからず この制度自体に違和感を感じる事もありますが、ここ最近の総理大臣を見ていると、日本人の最も好む「無難な人」を選ぶ傾向が強いように思います。

 

それは、総理大臣に選んだ人に 後々大きなスキャンダルでも発覚したら、政党 政界全体の問題になるので、致し方ない面もあるのかもしれません。

 

しかし 政治家の〝無難な人〟とはイコール〝ほとんど何もしない人〟と言ってもいいと思います。

 

アメリカのトランプ前大統領などは やり過ぎたくらいの典型でしたが、力のある国や力のある企業はみな、トップが強烈な存在感を放ち 強力に引っ張っている印象があります。

 

我が国にもかつて「田中角栄」という強烈な存在感とリーダーシップを持つ総理大臣がいました。

 

政治家としてはとても珍しい〝中卒〟ながら、非常に頭がキレ、人心掌握術にも長け、強引とも言える実行力で「天才政治家」「コンピュータ付きブルドーザー」などと呼ばれました。

 

功罪ともに非常に大きなものを残した総理でしたが、角栄さんが声高らかに打ち出した「日本列島改造計画」は、現在に至るまで 我が国にもとても大きな影響を及ぼしています。

 

その強烈なカリスマ性ゆえに〝鶴の一声〟で何とでもなった事がアダとなり、2年という短命総理とはなりましたが、この方にまつわる興味深い逸話があります。

 

つい最近 とある調査で歩いたばかりですが、新宿区にある〝神楽坂〟は、午前と午後で一方通行の方向が変わる「逆転式一方通行」という形になっています(恐らく 日本でもここだけだと思います)

 

実は 角栄さんの複数いた愛人の中の一人が 神楽坂の芸者さんで、神楽坂の坂の上に住んでおり、角栄さんが国会から帰るのが午後で、国会へ向かうのが午前だからそうなったとも言われています。
(当時の警察は 肯定はしませんでしたが強く否定もしませんでした)

 

現在ではとてもあり得ない話ですが、これが本当であれば、これも「現在に至るまで影響を及ぼしている事」の一つとなるのでしょうね。

 

 

近年では、小泉純一郎さんや安倍晋三さんなども非常によく頑張ってくれたとは思います。

 

現総理の事をとやかく言うつもりはありませんが、過去には いるのかいないのかよく分からないような総理もいましたし、アメリカに「冷めたピザ」(これはトンデモナイ侮辱です)などと呼ばれた総理もいましたが、当然そのような方は ほとんど何も残さず辞めていかれます。

 

今の日本に「紳士的でクリーン」だけが取り柄の〝お飾り〟や〝お人形さん〟は必要ないように思います。
総理に限らずリーダーになるべく人には、ある程度の強引さ、人を惹きつける〝豪快さ〟みたいなも必要なのではないかと思います。

 

田中角栄元総理への賛否は様々だと思います。
しかし この先アメリカの動向も全く不透明な中 軍事的にも経済的にも追い詰められており、コロナで世界中が混沌としている今
「清廉潔白だけど、何の役にも立たない人」か
「多少行儀が悪いけれど、よい方向に導びき 結果を出す人」
かを、選択しなければならない時が来たのではないかと思います。

 

清廉潔白でリーダーシップがあり、誠に紳士的でカリスマ性があり、とても大人しいのに実行力のある政治家(人?)など まずいないのではないかと思います。

 

様々な分野で他国に抜かれ もう完全にケツに火がついているのですから、いつまでも〝平和ボケ〟をしている場合ではありません。
これまでのような〝事なかれ第一主義〟では、我が国はこのまま衰退の一途を辿るだけです。

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