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「〝共依存〟に対する双方へのカウンセリング / 苦い思い出」

投稿日:2020年06月06日

弊社の『共依存』に対する対処法は、
【被害者へのカウンセリング+加害者へのカウンセリング+双方揃った状態でのカウンセリング】
です。

 

その後
◾️ 被害者に 今の状態は異常である事、自身は犯罪被害者である事を気づかせる
◾️必要とあらば、再度双方が揃った状態でカウンセリング
◾️被害者の共依存状態からの脱却
◾️実際に相手から離れる時に備えて、DVの証拠の取得・保全
◾️「DV被害」の通知、被害の実績作り
◾️「加害者から離れる」事の決行(必要とあらば、決行日はお付き添いさせていただきます)

 

この六つを順次、もしくは並行して行っていく事になります。

 

どのくらい時間が掛かるのかは 本人たち次第の面もありますが、必ずや『共依存』からの脱却に成功させる事ができると思います。

 

 

これは随分前にご依頼いただいた案件ですが、失敗例と言いますか 苦い思い出です。

 

「娘が30歳近く歳の離れた彼氏と別れたりくっついたりを繰り返していて、共依存の関係になっている。
別れさせる事を前提に 双方へのカウンセリングをお願いしたい」
というお母様からのご依頼で、北関東の方へ「出張カウンセリング」に行かせていただきました。

 

ご依頼者様のお宅に着くと 母屋とは別の〝離れ〟の建物に通されたのですが、何やらかなり怪しげな非日常的な空間となっておりました。
私が戸惑っていると お母様が「私ここで お客様に対して占いとカウンセリングをやってるんです」と仰ったので納得しました。

 

まずその娘さんと一対一で1時間、彼氏さんと一対一で1時間、双方揃った状態で1時間のカウンセリングの予定でしたが、娘さんとのカウンセリングを始めた段階ですぐにある違和感を感じました。

 

その後彼氏さんとのカウンセリングを経て その違和感が確信に近づき、双方揃った状態でのカウンセリングでは話がメチャクチャである事が分かりました。

 

 

要するに 彼氏の方は別れたくて仕方がないのに、娘さんの方がどうしても別れなくないという事で、お人好しの彼氏さんは 困り果てて言いなりになっているような状況でした。

 

娘さんとお母様の言い分としては、
「30近く年が離れているのだから、ちゃんと責任を取って欲しい」という事と
「一度娘から別れ話をするために呼び出した時、セックスをしてその気にさせたのだから 今さら別れる事は許さない」
というものです。

 

双方揃った状態でのカウンセリングの時は お母様とお父様も同席していたのですが、お母様はずっと機関銃のように彼氏を責め続けているし、お父様はずっと難しい顔をして仏像のように一言も喋らないし、娘さんは両親の前で「セックスした、セックスした」を連発しているしで、その部屋の内装とも相まって 物凄い勢いの〝カオス状態〟となっていました。

 

 

少なくとも彼氏さんの方は、これっぽっちも依存していないので「共依存」でも何でもありません。
最初にお伺いしたお話とは全く違い、彼氏さんには何の問題もなく、もはや完全なるストーカーと化しているのは娘さんの方です。

 

ただの【彼氏に別れる事を翻意させるための集まり】と化したその会は、その後も延々と3時間ほど続く事になります。

 

「その場に同席している事」に対して我慢の限界に達した私は「お母様、男同士で一回表で話して来ても宜しいでしょうか?」と言って彼氏を外に連れ出し、二人でタバコを一服しながら
「○○さんは全く間違ってはいないと思いますよ。
ぶっちゃけた話、また彼女とやり直す事は不可能ですか?」と聞くと
「岩田さんだったら〝あの〟親子とまたやり直そうという気になれますか?」と言われ 何も言えなくなりました。

 

その後も「人と約束があるから帰らせてくれ」と懇願する彼氏さんを1時間も2時間も拘束し
「セックスした。責任取れ。自分勝手は許さない」
とメチャクチャな理論で責め続けたのですが、キリがないと感じた私の提案で また日を改めて会って話をする事になり、彼氏には何とか帰ってもらいました。

 

 

彼氏にはまた会う義務はないので、もちろんその後再び会って話すような事はありませんでした。

 

何をどう考えても おかしな事を言っているのはご依頼様親子の方ですし、最初に伺った話とも全く違います。
「ストーカーの片棒を担ぐ」事にもなりかねませんし、要するに「騙された」わけでもあるので、私は途中で話を打ち切ってもよかったと思います。

 

しかし 何であれ依頼者である事には変わりはなく、逆恨みされるのも困るので、最後までご意向に添えるよう最善は尽くしました。

 

トラブルの相手方の言い分を聞くと、このように最初の話と全く違うという事はよくあるのですが、正直ここまで酷いのも珍しいケースでした。

 

正直 あまりの非常識さに怖ささえ感じ、これほど精神的に参った案件もありませんでしたが、あの場所が人様にカウンセリングを施している場所だという事が ある意味一番怖いと感じました。

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