代表のブログ

「渋谷のチーマーから僧侶へ」

投稿日:2020年02月22日

27、8年前の話になると思います。

ひょんなキッカケで、当時流行っていた渋谷の「チーマー」のテツヤと知り合いました。
彼は 東京港区育ちのバリバリの都会っ子です。

 

所属していたチームの名は忘れましたが、真木蔵人さんや東幹久さんはマブ友(真木さんは後輩?)らしく「カズさん、蔵人と幹久ならいつでも呼べますよ」が彼の口癖でした。

 

その後 あまりに仲良くなった私と彼の間に 一種の「驕り」のようなものが生じたと思います。
ある日 テツヤに裏切られるような出来事があり(今思うと大した事ではありませんが)私が結構なピンチに陥ってしまいました。

 

それをキッカケに テツヤとは連絡も取れない状況になってしまったのですが、まだ若かった私は 最後に悔し紛れに「覚えておけよ」と捨てゼリフを吐いたのを覚えています。

 

 

それから15年ほどが経ってからのある日、ある用事があって 連れが選んだ東京都下のお寺に行きました。

 

お寺の受付で書類を書いていると、誰かが物凄い勢いで走って来て私の前で立ち止まり、必要以上に大きい声で「申し訳ございませんでした!!」と叫びました。
見ると、初めて行ったそのお寺で クリクリ頭のお坊さんが私に向かって深々と頭を下げているではないですか!?

 

僧侶に頭を下げられるような覚えは一切ないので、全くもって意味が分かりません。
連れもチンプンカンプンでしすし、周りのお坊さんたちも呆気に取られていますし、私自身も状況が全く飲み込めず、まさに狐につままれたような状態になりました。

 

頭を下げたままだったそのお坊さんが、顔を上げながら「テツヤです」と言ったので「相手がテツヤである事」は何とか理解できたのですが、現在置かれている状況を把握するのにもうしばらく時間が掛かりました💧

 

港区在住のチャラチャラしてた元チーマーの彼が、東京の田舎のお寺でお坊さんになっているなど想像できるわけもありません。
しかし 彼にしてみたら「覚えておけよ」がずっと頭から離れず、15年掛けてとうとう見つけ出されて仕返しに来たと思ったそうです😅💧

 

受付で在籍を確認していると思って 慌てて自分から来たのでしょうが、実は私は あまり人には言えないような誠に情けない用事でそのお寺に行ったのです😅💧

 

そのあまりにもセンセーショナルな再会への驚きがあまりにも大きく、最初はただただ驚くばかりだったのですが、次第に堪らない懐かしさがこみ上げてきました。

 

「バカだな。そんな事もうとっくに忘れてたよ」
とその場で即仲直りとなり、数日後には飲みに行き、東京ドームに野球を見に行ったり、ウチでバーベキューをやったり、去年はウチの墓へ叔父さんを埋葬する時の読経(実は宗派が違うのですが💧)まで上げてもらいました。

 

埋葬後にはちゃんと「説教」もしてもらい、子供たちは感心して聞いていましたが、私は少し微妙な気持ちもなくはありませんでした😅
でも 爺ちゃん婆ちゃんも、親父もお袋も、叔父さん自身も喜んでくれたでしょうし、友人であるテツヤに頼んで本当によかったと思っています。

 

 

私はこのようなビックリするような「偶然」がチョイチョイあるのですが、いまだに「カズさん、カズさん」言って懐いてくれるとても可愛い後輩です。

 

実は そのお寺まで歩いても行ける距離なのですが、これも何かの縁だと思うので、一生の友でいたいと願う友人の一人でもあります。

 

たくさんのお坊さんが修行をしている大きなお寺なのですが、もう20年以上修行をしているのでそこそこ偉いようです。
形は違えど 同じ「人を助ける」仕事をしている私としては、こんなに立派はお坊さんを後輩に持って鼻が高い思いです。
テツヤには是非、その道を極めてもらいたいと思います。

 

しばらく間が空いたので、そろそろ飲みに誘ってやらないとマズそうですね😅

 

 

 

ブログ一覧に戻る
ページ先頭へ戻る