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「人からお金を借りる事に一切抵抗のない人たち」

投稿日:2020年02月19日

仲のよい友人や知人に ついお金を借りてしまうという事はあるかと思います。
出先でたまたまお金が足りなくなり、瞬間的に人から借りる事もあるでしょう。

 

しかし中には「人からお金を借りる事に一切抵抗がない」というような方もいて、一種の病気のような状態になっている方をおられます。

 

人から〝よく〟お金を借りる人にも 借りちゃ返し借りちゃ返しする人と、借りちゃ踏み倒し借りちゃ踏み倒しする人の二種類がいます。
前者は問題ないと思いますが、後者は人間のクズと言ってもいいでしょう。

 

しかし前者の方でも、それを繰り返しているうちに 段々と人からお金を借りる事への抵抗がなくなり、知人からも業者からもお金を借りまくっているような方がおられます。

 

それが更に進むと「またお金を借りるために一生懸命返す」というループにハマり、「お金を返す事=また借りれる事」に目標を置くようになります。

 

そのうち自分の許容範囲を完全に超え、一つを返すために他方から借りる自転車操業のような状態となり、そのうち行き詰まり返済不能になってしまいます。

 

 

いざとなれば「任意整理」や「自己破産」という手もあります。
しかし 任意整理ならともかく、この先普通に生きていきたければ その場しのぎの安易な発想で自己破産をするべきではありません。

 

自己破産を 普通の返済期日の遅延(一般的には3ヶ月がボーダーラインだと言われています)や任意整理によるブラックリストと一緒に考えてはいけません。

 

【7〜10年で信用情報機関の自己破産に伴う事故情報は抹消される】
と言われておりますが、これは大間違いだと言えると思います。

 

25年を過ぎた今でも一切ローンが組めなかったり、20年を過ぎても 一度採用が決まった会社(ごく普通の中小企業です)にその後「理由は言えない」と採用を取り消されたりするような人たちを何人も見ています。
その情報そのものが間違っているか、どこからか事故情報が漏れ続けているのかのどちらかだと思います。

 

安易に自己破産を勧めるような弁護士事務所のサイトもありますが、その他にも様々な不利益を被る事は周知の事実です。
人から借りたものを「合法的に全て踏み倒す」という荒技ですから、当然の報いといえばそれまでかもしれません。

 

 

もちろん経済的に致し方のない面もあるのも分かります。
しかし 得てしてこのようなタイプの人は「意志が弱い方」だったり「自分に甘い方」が多いのですが、中には物凄く真面目で誠実な人なのに「お金にだけだらしがない」という方も少なくありません。

 

決して借金をする事自体を否定しているわけではありません。
かくいう私も○000万円ほどの借金があります(大人になってから個人的に人からお金を借りた事は一度もありませんが)
ご存知ように我が国は借金大国ですし、日本の大企業のほとんど全てが銀行に莫大な借金があります。
「借りる事のできる金額」=その人価値、その企業の価値と言っても過言ではありません。

 

しかし私は仕事上で、お金の貸し借りで友人関係や親戚関係を壊滅的なものにしてしまったケースをたくさん見ています。
お金の貸し借りがこじれて殺人事件に発展するようなケースも珍しくありません。

 

弊社では、このようなお金の貸し借りを原因とするトラブルのご相談が非常に多く、全体の3割強を占めています。
いっその事 この世の中から「お金」というものがなくなれば、個人間のトラブル(諍い)も国家間のトラブル(紛争、戦争)もその半分以上がなくなるのではないかと思いますが、そういうわけにもいきませんね。

 

 

人が人を判断する重要な材料の一つに「お金に対する向き合い方」があると思います。
少なくとも私は そこも判断材料にします。

 

誰だってお金は欲しいと思いますが、お金の魔力ほど恐ろしいものはありません。
お金によって人間は、天使にでも悪魔にでも変貌します。

 

どこかの消費者金融のキャッチコピーではありませんが、くれぐれも借入・返済は計画的に、且つほどほどに行って下さい。

 

また 人にお金を貸す際は、どれだけ親しい間柄でも必ず借用書を書いてもらって下さい。

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