交渉同席などについて

「愛人契約 / パパ活(ママ活)」

「男女の別れ際の金銭トラブル」のお話は 過去何度かさせていただいておりますが、その中でも「パパ活」「ママ活」を含めた いわゆる「愛人契約」絡みの金銭トラブルも非常に多くなっております。

 

一般的に〝パパ活〟とは、若い女性が経済的に余裕のある男性と食事などを共にして、その対価として金銭をもらう事とされています。

 

しかし 愛人契約と比べて〝軽い〟〝ゆるい〟イメージを隠れ蓑にして、実際は愛人契約と同じように性行為を行っているようなケースも少なくはありません。

 

 

当然の事ながら これまで相手から〝もらった〟金銭やプレゼントの類は贈与にあたりますので、相手に返還する義務はありません。

 

仮に それが貸与されたもの(貸りたもの)であったとしても「愛人関係の維持」または「性行為」が目的であれば、それは「不法原因給付」にあたりますので、同じく返還する義務がない可能性があります。

 

民法90条では
「公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする。」
と定められていますので、その「愛人契約」そのものが認められません。

 

本来このような場合 民法の原則に則って考えれば、そもそも無効である「愛人契約」に基づいてお金を女性に渡した以上、女性にそのお金を保持する法的根拠はなく、不当利得(過払金と同じ)として 事後でも男性に返還する義務が生じるはずです。

 

しかし 不法原因給付を定めた民法708条は、元となる契約自体が不法なものである場合は、不当利得の例外として、契約が履行されなかったとしても 相手に返還を要求できないという事にしました。

 

よって お金を支払ったのに性行為に及ぶ事を拒否された または愛人関係を続ける事を拒否された男性側はもちろん、性交渉を持ったのにお金を支払ってもらえない女性側も、相手に返金や支払いを要求できないという事になります。

 

これは 例えるなら 殺人請負契約や違法薬物売買契約を交わし、請け負った側が契約を履行しないからといって、依頼した側が返金を求める事が法的に認められないのと同じ理屈です。

 

その法則に則ると、殺人契約を請け負った側、違法薬物契約を請け負った側にも返金義務が無くなる事になりますので、非常に矛盾をした かなりおかしな法律だと言ってもいいと思います。

 

依頼した側と同様に 同じく不法な愛人契約を結んだ女性の側、同じく不法な殺人契約や違法薬物売買契約を請け負った側のみを、不当に一方的に保護するのはどうなのでしょうか??

 

私の予想では、早かれ遅かれいづれ この点は議論される事になると思いますが、要するに この「不法原因給付」の規定がある以上、片方が悪巧みをすれば いくらでも相手を陥れる事が可能だという事であり、悪人にとっては「やりたい放題」と言っても過言ではないという事になります。

 

 

事実 現在対応させていただいている案件も、一切愛人契約などなかった状態で 相手男性から600万円以上のお金を借りたのに
「全てもらったものであるし、愛人契約であったから返還義務はない」
と主張しています。

 

肉体関係も一切なく(相手も認めています)「貸して」と言った証拠も残っているのに、そう言い張れる脳ミソの構造が理解できませんが、昨日 ご依頼者様に〝最後通告〟を出してもらいました。

 

ピーチクパーチク あーでもないこーでもないと、全く意味のない 誠に幼稚な主張を続けていたのが、それによってピタリと止まったので、現在 相当考え込んでいるものと思います。

 

このような 世の中をナメ切っているような人間には〝世の中それでは通らない〟という事をキッチリ教えてあげなければなりません。

 

まず間違えなく、これで観念するか 逃げるかのどちらかだと思いますが、逃げたところで必ず捕まえます。

 

 

このような「愛人契約」のような類は、イザという時のために 自分に優位な解釈ができる余地を残すため、敢えて重要な部分を明確にしない傾向が強いものです。

 

よって 男性側 女性側双方の目的や本音、様々な要素がオブラートに包まれていて〝あやふや〟なため、意見の不一致や勘違いが起きやすく、非常に多くのトラブル要因が残される事になります。

 

愛人契約を結ぶような女性は 普通に考えて「普通ではない」という事になります。
普通の人ではないという事は、上記のような事も往々にして起こり得るという事です。

 

もちろん男性の側にも責任があるのですが、概ね 泣きを見るのは男性側です。
私は仕事上で このようなズルい女性を吐いて捨てるほど見てきました。

 

特に飲み屋系 風俗系の女性は要注意なのですが、金額が大きい場合は 大概が「ホスト絡み」だったりもします。

 

そもそもが「お金のためなら何でもやる」という素地のある人が 一般の職業よりは多く含まれている事になるので、このような事があっても何ら不思議ではないという事になります。

 

その中でも一番危険なのが「派遣型風俗」なのですが、先日立川市で デリヘル嬢が殺されたように、彼女たち自らも危険を冒しているという側面もあります。

 

人間も動物である以上 このような「愛人契約」の類が無くなる事はないのでしょうが、やるのであれば 後からワーワー騒ぐ事のないよう、その覚悟をもってどうぞ。

 

 

 

交渉同席・付き添いについての一覧に戻る
ページ先頭へ戻る