ストーカーについて
弊社でご相談をいただく「対人トラブル」(個人間トラブル・男女トラブル)で最も多いのが「金銭トラブル」となりますが、その中でも最も多いのが〝お金の貸し借り〟(金銭貸借)にまつわるトラブルで
〝貸したお金を返してもらえない〟
というものです。
そもそも
〝貸したご本人が あまりにもナメられている〟
事が最大の原因であったりもするのですが、それに加えて とても多いのが
「貸す相手を間違えている」
「貸す金額を間違えている」
の二つです。
私は過去 金融業界にいたので、その二つがどれだけ重要なのかよく分かっているのですが(金融屋にとっては それが全てと言っても過言ではありません)その部分の〝判断ミス〟をされる方が非常に多いように思います。
まず 大前提として
「いくらであろうが 絶対にお金を貸してはいけない人間」
がいるのは事実ですが、むしろ重要なのは
「その人の〝限度〟を超えて貸してはいけない」
という事です。
※その判断基準は「勤務先の質」「人間性」「弱みの有無」などに加えて「債務状況」となると思います。
お金を借りる人というのは(特に 最初からあまり返す気のない人は)少しでも多くのお金を借りたがるものですが、必ず
〝これ以上貸してはいけない金額〟
というものがあるものです。
お金を貸す相手の〝住所 氏名〟をキチンと把握していないようなケースは論外として(まずは それを判明させる必要があります)
「そんな人に、そんな金額を貸したら、返ってくるワケがない」
と思う事がとても多いのが実情です。
極端な例として、100万円であれば ギリギリ返済意欲を保てる人に対して、1,000万円も貸したら そりゃ返す気にもならないという事になります。
昨日も
「日頃から嘘ばかりついている 詐欺罪で逮捕歴のある人間に 2,400万円貸した」
というご相談があったのですが、それはもう全額回収するのは不可能だと断言してもいいと思います。
人にお金を貸す際は〝貸す相手〟と〝貸す金額〟を間違わないようにしなければ、回収するのが困難となり、余計な手間が掛かり フラストレーションが溜まる上に、結果的に損をする可能性が高くなるという事になります。
特に「恋愛感情」や「下心」や「欲」などが絡むと、このような〝貸し過ぎ〟の状況が生まれやすくなりますが、意外と多いのが
「今 いくらいくら貸してくれないと、今までの借金も返せなくなる」
というような事を言われて ハメられるパターンです。
冷静に考えれば分かると思いますが、約束通りに返済をしない相手に〝追い貸し〟をするのは、自ら回収難易度を上げ 自ら首を絞めるだけの自爆行為となります。
しかし一方で、どれだけ〝貸し過ぎ〟であろうとも
「〝長期分割払い〟ででも返せない」
という事は、まずあり得ないと思います。
よく
「ないものはない。ない袖は振れない。」
と開き直る人がいますが、極端な話
「〝月1万円づつ〟ですらも絶対的に返せない」
という人は まずいないと思いますので、それはイコール〝返す気がない〟というだけの話になると思います。
例え万が一、途中で払わなくなったとしても〝ゼロ〟よりはよっぽどマシだという事になりますので
「いかに 返し始めさせるか?」
というところが キモになってきます。
よって 最も重要な事は
【相手の返済意欲を掻き立ててやり、月々の決まった日に 定額の返済を開始させる】
という事になります。
もっと言えば
「いかに 相手の返済意欲を掻き立ててやるか?」
というところが 勝負になってくると思います。