ストーカーについて

「交渉術」

何事も、弁護士に交渉を委ねる場合 または裁判官に判断を委ねる場合を抜かせば、基本的には全て〝本人同士の交渉〟となりますので、全てが〝交渉次第〟という事になります。


何事にも〝相場〟というものがありますが、相手がその相場を正しく把握しているとは限りませんし、相手が納得さえすればそれで問題はありません。
(常識の範囲内であり、脅迫などの違法行為がない限りは)


問題は〝どう 相手を納得させるか?〟という事になりますが、「交渉力」(交渉術)と同時に「知識」も必要になってきます。



先日は新宿で ご依頼者様にご同行する形で、ある交渉事に同席させていただきましたが、本件はまるっきり無料で対応させていただいたものですので、交渉は私が率先してドンドン進めさせていただきました。
(ご依頼者様にも〝全てお任せします〟とお伝えいただいておりました)


その結果、事前にご依頼者様から伺っていた「ご希望金額」の〝2倍近く〟の金額で合意する事に成功し、即日でそのお金を受け取る事ができました。

ご依頼者様は
「素晴らしいです!信じられません!」
と叫んでおられましたが、私としても〝してやったり〟というところでした。


ちょうどその同じ日に(と言いますか、その交渉中に)
「以前 その相手に殴られた時に、相手からの申し出で45万円での示談に応じました。
ところが後日、ヤクザとの交友関係をチラつかせた父親から連絡があり、その示談金の返却を求められています。
もう既に6万円返金しており、更に本日18万円返金する事になっていて、残りのお金も近日中に返すよう求められています」
というご相談をいただきました。

このご時世に〝ヤクザをチラつかせる〟だけで、相当賢くない人である事が分かりますが
「そんなものは一銭も返す必要はありませんし、もう既に返してしまっている6万円も、上手に交渉をすれば 返してもらえると思います。
少なくとも、今日今から返金する事になっている18万円は、絶対に支払わない方がいいと思いますよ。」
とお伝え致しました。

しかし そのままご連絡がなくってしまいました。
あの様子では その日支払ってしまったのでしょうが、全くもって 〝もったいない〟〝アホらしい〟としか言いようがありません。

しかし まあこのような場合も、ご本人がそれでいいのであれば、これ以上私が口を出すべき問題ではないと思います。



弊社では ありとあらゆる「対人トラブル」(個人間トラブル・男女トラブル)のご相談を頂戴しておりますが、正直申し上げて そのほとんどのものは 多少の〝知識〟と 多少の〝交渉力〟があれば、防ぐ事のできた類のものです。


更にもっと言えば「知識」と「交渉力」に加えて「洞察力」「判断力」「胆力」「押し出し」「行動力」「話術」などが伴えば、圧倒的に不利な状況を覆す事も不可能ではないと思います。

過去の投稿ですが、↓こちらもご参考にされて下さい。

「トラブル解決に最も重要な事 / 知識と交渉力(交渉術)」

 

 

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