ストーカーについて

「非常に悪質なDV・恐喝案件 / 以前のご依頼者様からの連絡 」

過去を振り返ると 記憶に深く残っている案件はたくさんあるのですが、「DV案件」の中の思い出深いものの一つのお話です。

 

一年半以上前の東京の事案なのですが、旦那(加害者)が凶暴・凶悪かつデタラメで、そのクセ〝賢い風〟を装っており、殴る蹴るの暴行は日常茶飯事の状態でした。

 

その上 実家に押し掛けて両親をも脅し、その時点でもう既に1,000万円を脅し取っていたのに、更に
「テメーらがデキソコナイを産んだから 俺が今こうやって苦労してるんだ。責任を取れ!」
などど言いながらガンガン脅してきているという事でしたが、要するに
「子供に会わさないのであれば、その分金をよこせ」
というのが相手の言い分のようで、そのために暴力を振るっているような節がありました。

 

ご依頼を賜った時には既に別居をしていたのですが、すぐ近くに住んでいたため 毎晩のように酒を飲んじゃ押し掛けてきて暴力を振るい「必ず殺す」「絶対に殺す」「お前の親も殺す」「お前のガキ(連れ子)も殺す」は挨拶代わりです。

 

これが〝現代の東京〟で起きている事に驚きましたが、やり取りを聞いているうちに「コイツは金が欲しいだけで 本気で殺す気は一切ない」とある程度見切りました。

 

 

弊社に最初にご相談にお見えになった時も 顔にアザを作っておられましたが、とりあえず決定的な証拠を取る事が最優先と考え、「今後は絶対に玄関ドアを開けない」事をお約束していただき、私のお勧めしたボイスレコーダーで充分過ぎるほどの証拠を取得していただきました。

 

一番困難を極めたのが、ご依頼者様の情緒が不安定で(悪質なDV被害者であるが故に致し方ありません)意見がコロコロ変わり、その度に対応策を練り直さなければならない事でした。

 

そのままでは絶対に解決不可能でしたので、私も心を鬼にして なだめ スカし 叱咤激励させていただく事を根気強く繰り返しました。

 

その結果
◾️相手の逮捕(留置場の中でも〝出たら許さない〟と騒いでいたそうですが)
◾️保護命令・接近禁止命令の獲得
◾️ご依頼者様とお子さん達の遠隔地への引越し
◾️DV等支援措置の獲得
と、何とか全面解決に漕ぎつける事ができました。

 

 

弊社がご提案させていただいた(ご依頼者様も望んでいた)対応策の中の一つに
「一度 対等な状態でご夫婦でじっくり話し合ってもらう」
というものがありました。

 

「口より先に手が出る。興奮すると何をするか分からない。」とお伺いしていたので、〝ボディガード〟的な意味合いで「話し合いへの立ち会い」(交渉同席)をさせていただきました。

 

かなり危険な人物だという事で、万一の場合に備えて 防刃ベスト、特殊警棒、〝盾〟代わりのアタッシュケースを持参し、人目の多い巨大ショッピングモールの一角で話し合いの場を持ちました。

 

DV旦那と軽く挨拶をした際 相手の目の中の「怯え」を見抜いたので、その場では暴れないと確信し、しばらくしてからは5mほど離れたところで睨みを効かせていました。

 

ところが、一番下の1歳のお子さんも一緒だったのですが、とてもヤンチャ坊主なので すぐにどこかへ行ってしまいます。
私をチラチラ見ながらもDV旦那は落ち着いており、子供のせいで親同士が集中して話せないので、自然な流れで私がその子を見ている事になりました。

 

すると ちょっと目を離すと、チョコチョコチョコっとエスカレーターの乗り口に向かって走り出します。
私が「それだけはやめてー」と捕まえると、それがやたらと面白かったらしく ケラケラ笑いながらその後も30回以上同じ事をやらされました💧

 

当人同士はスッカリ落ち着いて話をしていたので、後半は ボディガードに行ったのか 子守に行ったのか分からないような状況でしたが、その日の話し合いでは ほぼ話がまとまりかけました。

 

しかし 結局後日 DV旦那が前言を翻し(私の事も〝殺す〟と言っていたそうですが、未だに来ません)その後も夜中に
「旦那が酔っ払って家に押し掛けて来て、外で大騒ぎしてるから助けて下さい!」
と懇願されるような事もあり、何度かその子と会ううちに可愛くて仕方がなくなってしまいました😆

 

今は遠くに住んでおり それっきりお会いしていないのですが、つい2週間ほど前
「明日用事があって吉祥寺に行きます。もしお時間があったらお会いする事はできませんか?」
と言われたのですが、年末で忙しくお時間を取って差し上げる事ができませんでした。

 

〝ヤンチャ坊主君〟も一緒だったそうなので、是非とも会いたかったところですが、また次に会える日を楽しみにしています😁

 

 

弊社ではこのように 以前解決させていただいたお客様からご連絡をいただく事が多いのですが、〝戦友〟と再会したような 懐かしくも嬉しい気持ちになります。

 

現在の幸せそうな姿を見せて(声を聞かせて)いただけるのは「この仕事をやっていてよかった」と思える瞬間でもあり、非常に嬉しいものです😊

 

 

 

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