ストーカーについて
どのような「対人トラブル」(個人間トラブル・男女トラブル)でも、解決させる上で最も重要なのが〝相手の現住所を把握する〟という事です。
〝貸したお金の返金請求〟
〝何らかの債権の支払い請求〟
〝詐欺的なもの〟
などの「金銭トラブル」でも、その他ありとあらゆる「個人間のトラブル」でも同じですが、往々にしてありがちなのが
〝トラブルの相手の現住所を知らない〟
という状況です。
よく考えてみて下さい。
相手の現住所が分からないという事は、その相手が〝どこの誰だか分からない〟という事です。
だからこそ相手が〝お金を返す(支払う)気にならない〟わけですし、 だからこそ相手が〝強気に出れる〟〝調子に乗っている〟という面があるわけです。
ご自身が相手側の立場に立って考えてみれば、よく分かると思います。
自分の住所を知らない(調べられないと思っている)相手と、住所を知られている(調べられると思っている)相手、どちらが
「トラブルがコジれないよう〝抑止力〟が働くか」
よく分かると思います。
※もちろん、現住所を把握していてもトラブルに発展するケースもありますが、その〝割合〟や〝混迷の度合い〟は 大きく変わってくると思います。
トラブルの内容によっては、逆に
〝自分の現住所を知られている〟
事が 解決難易度を上げているようなケースもあるので、無闇矢鱈に自分の住所を他人に教える事は控えるべきです。
(特に ネット上で知り合った相手などには)
トラブルの相手に 自分の現住所を知られて全く困らない人はいないと思いますが、どちらの立場であったとしても〝現住所を把握している〟(把握されている)かどうかで大きく〝立場〟や〝状況〟が変わってきますので、判明後は必ず 何らかの〝態度の変化〟はあるものです。
もし万が一 現住所判明後も何の変化も見られない場合、または 元々現住所を把握しているような場合は
⚫︎ご自身がすっかりナメられてる。
⚫︎ご自身の交渉が下手である。
⚫︎相手が完全に開き直っている。
のどれかとなると思いますので、そうなるといよいよ〝相手の弱みを掴む〟などの 全く別のアプローチが必要になってきます。
現住所を特定する方法として、最も簡単なのが
◾️以前の住所から判明させる
◾️携帯電話番号から判明させる
◾️車のナンバーから判明させる
(軽自動車や125cc以下のバイクは不可)
となります。
もし それらの情報を持ち合わせていない場合は
◾️上手に〝会う段取り〟をつけて、そこから尾行をする
◾️勤務先や行きつけの店など 相手がよく現れる場所で張り込んで、そこから尾行をする
◾️SNS上の情報や 実際の交友関係などから、情報の解析や 聞き込みなどによって洗い出す
などの作業が必要になってくると思います。
ここ最近 この手のトラブルが激増した背景には、SNS(ネット社会)の繁栄が大きく関係しています。
誰しもが〝匿名〟または〝半匿名〟で 様々な事を発信できる環境があるので、やろうと思えば 誰でも簡単に攻撃ができますし、お金を騙し取る相手を探す事もできるわけです。
特に日本人は、自分の素性が知られていないと やたらと気が大きくなる人が多いように思いますが、その場合
「自分を特定できないだろう」
と思ってやるわけです。
SNSを発端としたトラブルでも、内容によっては 相手の住所氏名を判明させる事ができますが
〝SNSのアカウントから個人を特定するのには、相当な手間暇とお金が掛かる〟
という事を頭に入れておかなければなりません。
加えて
〝SNS上で知り合って その後LINEで連絡を取る〟
というパターンも多いのですが、「LINE ID」から住所氏名を調べる事はできません。
結論として(判断力のない人であればあるほど)ネット上で知り合った相手と〝お金のやり取り〟をする事、必要以上に〝深入り〟をする事は、やめておいた方がいいと言えると思います。
もし どうしてもやりたいのであれば、最低でも キチンと身分証で相手の住所氏名を確認するべきだと思います。
※最初から騙すつもりで近寄って来た人間から
「口頭のみで伝えられた住所や氏名」
は、普通に考えて「嘘」に決まっていますので、それを受け入れた時点で〝完全に相手にナメられる〟という事になります。
最後に もう一度繰り返しますが、皆さんが思っている以上に
『相手の住所氏名を把握しているかどうか』
は、トラブルの解決に 非常に大きな意味を持っています。