ストーカーについて
詐欺師としては
「判断力がなく、お金を持っていて、かつ〝人がいい〟人」
は最高のターゲットとなります。
加えて
「楽をしてお金を儲けたい」
「条件のいい人と早く結婚したい」
などの〝欲〟や〝山っ気〟にもつけ込んできますので、あまりにも都合のいい話に ホイホイ乗っからないようにしなければなりません。
かと言って お金を持っていなければ安心というわけではなく、最近多い
「大学生をターゲットにした投資詐欺」
のように〝お金を借りさせて騙し取る〟というパターンもあるので、気をつけなければなりません。
先日 個人で合計1億5,000万円を騙し取られた方からご依頼をいただきましたが、ご本人は交通事故により判断能力がほとんどなく、そこにつけ込んだ詐欺師四人が 共謀して入れ替わり立ち替わりお金を騙し取り、スッカリ身ぐるみ剥がされてしまったような状況でした。
その1億5,000万円は その交通事故の示談金だったのですが、ご本人がこれから一生〝障害者〟として生きていくための〝代償〟を全て騙し取るとは、まさに人間のク⚪︎としか言いようがないと思います。
その話を伺った瞬間に、数年前にご依頼いただいた〝内容も金額も全く同じような案件〟を思い出しましたが、もしかしたら加害者の中に 偽名を使った同一人物が含まれているかもしれないと思っています。
その時も〝関西以西〟だったのですが、その時は 加害者4人の住所を全て調べ上げ、直接その家に赴いて〝ご対面〟する事によって、まずはそこに実際に住んでいる事を確認しました。
その中の主犯格が 立派な一軒家に住んでいたので一瞬沸いたのですが、調べると〝借家〟であったため、現在は顧問弁護士にバトンタッチをして 鋭意対応していただいております。
詐欺師からお金を取り返すポイントは
①相手にお金を渡した証拠があるか否か
②相手の住所氏名を特定できるか否か
③警察が事件として動いてくれるか否か
(交渉材料に使えます)
④相手に〝差押え〟できるものがあるか否か
となりますが、いづれにしても 難易度の高い作業となると思います。
※投資詐欺の場合〝元本保証の有無〟と〝一度でも配当があったのか否か〟が重要となります。
ハッキリ申し上げて、通常程度の判断力があれば、詐欺に引っ掛かる事はまずないと言ってもいいと思います。
詐欺被害のご相談をいただく中で
「驚くほど常識がない」
「とても理解できない トンチンカンな事を言う」
「語彙力がなさすぎて、トラブルの内容そのものを伝える事すらもできない」
方が少なくないので
「これでは、騙されるのも無理はないな」
と思ってしまう事があります。
(これは〝DV被害〟を訴える方にも少なくありません)
また 得てしてそのような方は〝その後の対応〟も間違えるので(その都度その都度 全て〝逆〟の事をする方もおられます)コジらせるだけコジらせてしまっているような事もあります。
ご自身が「判断力がない」という事はある程度分かっておられると思うので、そのような方は 何か重要な判断をする時には、事前に信用のできる人に相談をするようにして下さい。