ストーカーについて
ストーキング被害に遭っていると相談を受けたらどうしたらいいのか。
是非以下の事を聞いて下さい。
①何が起きたのか、時系列の話の背景となる人間関係を聞きだす。
②何が一番問題なのか?
③今後どうしたいのか?離れてもらえればそれでいいのか?処罰を求めたいのか?慰謝料をもらいたいのか?などを聞く。
その上で、要望に応じてアドバイスとサポートをします。
私は、何のためにストーキング問題を解決するのかという目的を考えると、日々の暮らしや仕事を極力守りながら事案を解決するのが正しいと思います。
ただし、事態の深刻さと危険度に応じて一時的に日常生活や仕事を制限し、損失が生じる覚悟が必要な場合もあります。
警察に警告を申し出る際には付き添い、自分の不都合を包み隠さず正直に全て話すようにアドバイスして下さい。
よくある事ですが「付き合ってもいないのに、ストーキングされている」と言いながら、実は「二回ほど関係を持った」「妊娠中絶させた」といった事実はいずれ必ず明らかになります。
警察官も弁護士も相談相手も人間です。
隠し立てしていた事が後から分かると心証が悪くなり、信用を損ね、対策にも影響が出かねません。
中絶などをさせた場合、民事ではもちろんの事、刑事においても影響が出る場合もあります。
出典: 「ストーカー」は何を考えているか /小早川 明子 /新潮新書