ストーカーについて
男女の別れ際などに多いのが、脅し、スカし、泣き落としなどを繰り返して、どうにも自分の要求が通らない時の最終兵器として使われる「死んでやる」という脅しです。
このような脅しを受けて、思い悩んで精神的にギリギリのところまで追い詰められてしまっているような状態の方からのご相談を よく頂戴します。
実は私自身、特別仲がよかったわけでもない相手から 無数のリストカットの痕を見せられて「お金を貸してくれないのなら死ぬ」という意味不明な脅しを受けて 応じてしまった苦い経験があります。
実際に この手の脅しを受けた方とすれば 非常に気持ちの悪いものです。
まさにその「死なれたら困る」「死なれたら気持ちが悪い」という気持ちを逆手に取った 姑息かつ悪質な手口なのですが、そのほとんどは死にはしません。
案の定 その相手は借りた直後にどこかへ逃げましたが、どうせ すぐに捕まえても返せないと思い、5、6年泳がせてから「さ〜てと」と探し始めました。
その日のうちに他県にいた本人とご対面すると、笑ってしまうほどピンピンしていましたが、この手のご相談をよく受ける中で 実際に死んだという話は記憶にありません。
この手の人は、あたかも「私が死ぬのはあなたのせいだ」とでもいうような物言いをして、相手に罪悪感を植え付け 思い通りにコントロールしようとするのですが、そのほとんどのケースは一切合切関係がありません。
連帯保証人などがいない場合、もう既にお金を貸している相手に死なれるのは困るのですが、それ以外は基本 放っておいてもいいと思います。
「死ぬのはやめた方がいいと思いますが、あなたの人生をどう生きようがあなたの自由です。
他人がどうこう言える問題ではありません。
ワザワザ人に同意を求めずに、ご自分でご判断下さい。」
と 極めて冷静に言ってやって下さい。
その95%以上は死にませんし、死んだとしても特別責任はありません。
場合によっては 相手を強要罪、脅迫罪、恐喝罪、DV防止法違反、ストーカー規制法違反などに問える可能性もありますし、最悪の場合 嫌がらせで〝遺書〟にある事ない事を書かれる可能性もあります。
(そういう脅しも実際にありました)
念のため、それらのやり取りは全て しっかり証拠として残しておいて下さい。