ストーカーについて
まずこれは〝比較的多い〟というお話ですので、これらに該当される方がおられましても、どうぞ気を悪くされないようお願い致します。
貸したお金を返さない、または 支払うべきものの支払いに応じない、損害賠償・慰謝料・養育費などを払わない人が多い〝種類〟として、まず挙げられるのは「詐欺師」または「詐欺師的な人物」です。
〝人を欺く事を何とも思わない人〟が、自発的に借りたお金などを返すはずもなく、そのほとんどが差押えられる財産(給料)もありません。
そもそも返さない(払わない)事が前提であるので、回収難易度はかなり高くなります。
次に挙げられるのが 一部の「無職」の人です。
生活保護費は差押える事ができないので、これには「生活保護受給者」も含まれます。
収入がない以上 払おうにも払えないというケースも多いのですが、そもそも〝無職〟というだけで「通常ではない」という事になりますので、難易度は高くなります。
(その時たまたま無職であっただけの場合は、またお話が別となります)
あと 明らかにそれなりの収入があるのに、極端に回収率が低いのが「ホスト」や「風俗嬢」を含めた 一部の「水商売」関係です。
弊社でも相当な数のご依頼を賜っており、今現在も10件近くの案件に対応中です。
〝詐欺師的な人物〟と両面持ち合わせている人も少なくありませんが、そのような人が〝普通に〟収入の申告をしている事はまずあり得ず、会社(店)も〝誤魔化し〟に協力したりするので
「給料の実態が掴みづらく 差し押さえが難しい」
加えて
「勤務先も含め、どこの誰に何を知られても困らない」
「例え逮捕をされても、その業界で食えなくなるわけではない」
という人が多いのが 難易度を上げている最大の要因です。
最後に挙げられるのが 一部の「個人事業主」です。
一口に個人事業主と言ってもその業種業態は様々で、一流企業にお勤めの方よりも立派な個人事業主の方もたくさんおられますが、この手の問題で特に多いのが建築関係です。
給与所得者であれば収入が一目瞭然なので 差押えも楽なのですが、個人事業主で支払うべきものを支払わないような人も まず まともな申告はしていません。
よって 収入が不透明なので、差押さえが簡単ではなく、回収難易度も高くなるわけです。
また「いつでも辞められる会社」や「いくらでも〝代わり〟が見つかる会社」に勤務の場合も、それなりの会社に勤務している人と比べれば 回収確率が低くなる事は間違えありません。
このように 財産や給料(収入)の〝差し押さえ〟をされない自信がある人は「無理をしてまで払う必要はない」という心理になりやすく、開き直るような人も少なくありません。
もちろん 職種云々の前に〝人間性の問題〟であり、無職の方でも、水商売の方でも、個人事業主の方でも、真面目な人が圧倒的大多数を占めている事は言うまでもありません。
真面目な人がいるかどうかは分かりませんが、ホストでも返してくれる(払ってくれる)人もいるでしょう。
その一方では、現在対応中(ほぼ解決)のとんでもないワルは「J○○○本」勤務だったりもします。
しかし現実問題として、弊社でご依頼を賜る「金銭トラブル」の対象者は これらに該当する人たちが非常に多いのが実情です。
だからこそ クレジット会社、信販会社、消費者金融、不動産屋(大家さん)などは「勤務先」を最重要視するのですが、人にお金を貸す際、または何らかの〝請求〟をする際は【相手の勤務先の質】は 一番注視する必要があると思います。
最後に一つ 過去弊社にご相談をいただいた非常に悲惨な例を挙げさせていただきます。
22才の青年が運転する車に、9歳のお子さんが轢かれて亡くなったそうです。
青年は逮捕をされましたが、お子さんの過失の方が断然大きく、起訴後 執行猶予判決(通常は2〜3ヶ月間)で釈放されました。
その後 民事裁判で勝訴しましたが、青年は仕事もしておらず財産もなく 任意保険にも入ってなかったため、自賠責保険の分以外は 一銭も取れなかったそうです。
正直 まだやりようはあったので、少し諦めるのが早過ぎたようですが、ご相談を受けた時はもう 時すでに遅しでした。
(主たる相談のついでで お伺いした形です)
同じ 子を持つ親として、相談者の当時の心中を思うと胸が張り裂けそうになりましたが、このようなケースも実際にあるのです。
(成人していれば 親には支払い義務はありません)
交通事故で相手は選べませんが「対人トラブル」(個人間トラブル)はこのように〝相手次第〟の面が非常に大きくなります。
充分 気をつけるようにして下さい。