ご近所トラブルについて
弊社に頂戴する〝金銭トラブル〟のご相談の中でも
「学生時代の友人に貸したお金を返してもらえない」
というものは比較的多いのですが、本件はもう半年以上前に ご夫婦で弊社にお見えになられてご依頼を賜ったものです。
相手はほぼ詐欺師のような人間で、コロコロコロコロと住所を移す上に 何をしているのかもよく分からず 生活パターンが全く読めない人物でしたので、住所を判明させるのにかなり手間取ったのですが、ご依頼者様にも辛抱強く頑張っていただいたので、何とか現住所を特定する事ができ 実際にそこに住んでいる事も確認できました。
※即結果が出るかどうかは 相手次第の面が強いのですが、辛抱の効かない方は すぐに諦めてしまいますので、結果的に〝泣き寝入り〟する事になってしまいます。
そこでいよいよ〝請求〟を行う段となり、ご依頼者様に
「交渉に同席してほしい」
とご依頼をいただいたので 快く受けさせていただいたのですが、弊社でご相談を賜った時の印象で ご依頼者様ご本人より奥様の方に〝強さ〟を感じたので、交渉時 奥様にも同席いただくようご提案させていただきました。
ご依頼者様にも奥様にも大変喜んでいただいたのですが、奥様のご都合などもあり 決行日が延び延びになってしまい、やっと一昨日 相手の家に突撃する日を迎えました。
すると、つい最近越して来たばかりの家なのに またしても引越してしまっていて茫然としましたが、そんな事もあろうかと 事前に〝親の現住所〟も判明させておいたので、気持ちを切り替えて そちらへ行ってみる事にしました。
難なく親御さんと話す事ができたのですが、珍しくとてもいい方で
「私が責任を持って必ず返済するように伝えます」
と、息子の携帯番号とご自分の携帯番号まで教えてくれました。
※親と子は〝同類〟である事がほとんどなので、このような人物の親のとこへ行っても、大概が けんもほろろに協力を断られます。
親とはしっかり話をする事ができたとは言え、状況的に後退してしまった感は否めないので、三人で少々重苦しい雰囲気の中で 今後の話し合いをしました。
すると、ご依頼者様の携帯に見知らぬ携帯番号から連絡があり、出てみると債務者本人で驚きましたが、親御さんが即本人に連絡をして諭してくれたようでした。
相手の電波状況が悪く、電話でキチンと話し合う事はできなかったのですが、その後LINEで円滑にやり取りをする事ができる状況になったので
『私がご依頼者様に「相手にこれこれこのような文章を送って下さい」とお伝えする』
↓
『それに対する相手からの返答に対して「それでは、これこれこのように返答して下さい」とお伝えする』
この作業を1時間ほど繰り返して、近日中に会って話し合う段取りをつける事に成功しました。
親から聞いたらしく
「その時も、誰かを連れて来るのか?」
と散々ビビっていたようですが、私の経験上 まず間違いなく 当日は約束通りやってくると思います。
本件ご依頼者様は 本当に心の優しいいい方なのですが、だからこそ その同級生にナメられてしまっているという面はあると思います。
奥様にも
「いつも岩田さんのブログを拝見しています。
シンバちゃん(亡くなった愛犬)にこれを手向けてあげて下さい」
と花束を頂戴してしまいましたが、その時 目に涙を溜めておられました。
まさに絵に描いたような善人と言える 素晴らしいご夫婦ですので、是が非でも解決させたいと思っておりますが、恐らく その日で全てが終わると思います。