金銭トラブルについて
貸しているお金でも、売掛の未収金でも、損害賠償や慰謝料の請求でも、何らかの債権を請求する際 相手が素直に応じない(応じそうもない)場合は、まず最低限〝現住所〟を判明させる事は必須となります。
その上で、勤務先も判明させた方が 回収に有利に働く事も、絶対的に間違いのない事です。
(それが唯一の〝決定打〟であるようなケースも多いです)
本件は、当時ソープ嬢だった女性に〝4桁〟のお金を貸していて、そのまま逃げられてしまったというものですが、弊社の方で
①調査により現住所の特定
②実際にそこに住んでいるかどうかの確認
をやらせていただき、あとは
「このまま、勤務先が分からない状態で請求を掛けるか?」
「更に勤務先を判明させた上で請求を掛けるか?」
を選択する状況でした。
ご依頼者様のお話では
「今は普通に昼間働いているようだ」
というお話だったので
◾️金額の多さ
◾️現住所がバレたからと言って、それだけで素直に返済に応じるタマ(性格)ではない事
◾️住んでいる分譲マンションを調査すると、その女の名義ではなかった事
◾️「元ソープ嬢」という かなり使えそうな〝弱み〟がある事
この四点を踏まえて、勤務先は判明させた方がいいという判断をし、一昨日昨日と二日間 調査を行って参りました。
人から借りたお金(結構な大金)を返さずに踏み倒しておいて
(散々タワマンでの調査もしている私でも あまり見た事のないような)
とても立派なマンションに住んでいるのですが、マンションから出て来た瞬間から キョロキョロと警戒心がマックスの状態だったので
「これは相当厳しい尾行調査になるな」
と、その時点で察しました。
徒歩で〝最寄りのバス停〟に移動したのですが、その間も何度も後ろを振り返っており、そのバス停が〝始発の停留所〟だったため、他にお客さんがいないガラガラの状況で、バレる事を覚悟で 乗り込むしか選択肢はありませんでした。
バスのほぼ真ん中のあたりに座った調査対象に対して、私とスタッフは 一番前と一番後ろに座ったのですが、警戒心の強い中 毎日乗っているバスに一度も見た事のない二人の男が乗り込んで来たわけですから、恐らくこの時点で私たちの存在はバレたと思います。
勤務先の最寄りのバス停に着いた時には お客さんでいっぱいだったのですが、ドアの閉まる直前に飛び降りるように下車し、その後も後ろを振り向いたり フェイントを掛けてみたり 色々な事をしていましたが、いよいよ勤務先が近づいて来ると とうとう立ち止まってしまいました。
(その時点で8時55分くらいだったので、9時始業の会社だと思いますが、この日は遅刻になったと思います)
私たちも 20〜30mほど手前で立ち止まって〝雑談をしているフリ〟をしていたのですが、そのようなこう着状態が2、3分続いたので、今後の事も考え これ以上無理をするべきではないと判断し、その日はそれ以上の尾行を断念しました。
本件の悪質度の高さを考えても、他にも何人も被害者がいる可能性が高いのですが、その手慣れた感じから
〝過去にも尾行をされた経験がある〟
と強く感じました。
次の日は、昨日の様子と 昨日の次の日でもある事から〝尾行は不可能〟と判断し、前日
〝調査対象が立ち止まって動かなくなった場所〟
の付近から調査を開始する事にしました。
片方の調査員が その場所の真向かいの、かなり見通しの効く
〝ビルの上から見下ろす〟
ような形で陣取り、片方の調査員が
〝その場所の先の方で待ち伏せ〟
するような形で、張り込みを開始しました。
また同じルートを通って出勤さえしてくれれば、少なくとも〝勤務先のビル〟までは判明させる自信があったのですが、残念ながら 二日目はその場所に現れる事はありませんでした。
昨日はたまたま休みだったのか、シフト的なものがある勤務形態で 昨日は全く別の時間帯の勤務だったのか、警戒して一昨日とは全く別のルートで出社したのかの どれかだと思います。
あの様子を見ていると、相当な勢いで
〝勤務先を知られたくない〟
事は間違いないので、意外とマトモな会社である可能性が高いと思います。
そうなると尚さら〝普通でも〟勤務先を判明させた上で請求をした方が、回収に成功する確率が高くなるという事になりますが、本件の場合は
〝前職と そのトラブルの内容〟
から、その効果は倍増するものと思われます。
〝風俗で働く〟事自体には何の問題もなく、男性に比べて仕事の選択肢の少ない〝女性が生きる手段の一つ〟だと思います。
しかし このように散々お客さんを騙すような事をして 私腹を肥やすだけ肥やし、シラーッと普通の仕事(昼職)に乗り換えたり、何もなかったかのように結婚して 幸せを謳歌しているような女性がいるのも事実です。
そのような場合、このように
「昼職に転職したタイミング」
「彼氏ができたタイミング」
「結婚したタイミング」
などが 絶好のチャンスとなるのですが
〝誰に知られたら一番困るのか?〟
を見定める事と、その人の現住所を判明させる事も重要になってきます。
「人の〝弱み〟を利用するなんて酷い」
と思う方もおられると思いますが、人から借りたお金も返さないような人間や、そんな事よりもよっぽど酷い事をしているような人間に対して〝弱みを突く〟くらいの事をしても、何ら問題はないと思います。
※それらの〝弱みを利用〟する際は「脅迫罪」「強要罪」「恐喝罪」などに問われないよう、または 逆に「損害賠償」(慰謝料)を請求される事のないよう、上手に行わなければなりません。
私はこのように、「成功例」のみならず このような「失敗例」でも包み隠さず投稿させていただいておりますが、あともう一回 ご依頼者様に二日間のチャンスをいただいたので、意地とプライドに賭けても 次回は是が非でも勤務先を割りたいと思います。
※注
特に 都内中心部での「勤務先調査」の場合、勤務先が〝雑居ビルの一室〟であるような場合が多いので、一発で勤務先を判明させるためには
〝調査対象と一緒にエレベーターに乗り込む〟
必要が生じるケースが多々あります。
(自宅がマンションなどの集合住宅の場合の〝住所調査〟の際も 同じ事が言えます)
しかし 本件調査対象の〝異常な警戒心の強さ〟を考えると、同じエレベーターに乗り込むのは あまりにもリスクが高いので
①まず 勤務先の「ビルを特定」する。
(できる事であれば「何階か」も)
②そのビルの内部で待ち伏せる、または 上手に小型カメラを仕掛ける、または〝そのビル〟や〝その階〟の会社に 片っ端から電話を掛けて確認する。
このいづれかの方法で「会社を特定」する
この二段階の調査が必要になってくると思います。