浮気・不倫
債権を回収するためには、まず 何はともあれ〝現住所〟を判明させる必要がありますが、相手の「以前の住所」「携帯電話番号」「車のナンバー」などが分かるのであれば、比較的簡単に判明させる事ができます。
しかし 本件は、そのどれもが分からず、唯一「勤務先」だけ把握している状況でしたので、その勤務先からの退勤時に 尾行をして判明させる必要がありました。
事前に 顧客のフリをしてその会社に電話をし、調査対象の在籍を確認したところ
相手「ただ今 外出しております」
私「何時ごろお戻りでしょうか?」
相手「ちょっと分かりません」
私「それでは、夕方17時から18時の間にもう一度お電話させていただきます」
相手「今日は社に戻らないかもしれません」
私「あっ、出先からご自宅に直帰される事もあるのですね?」
相手「はい。本日がどうなるのかは 分かりません」
というやり取りだったので、そこに勤めている事は確認できましたが、何か漠然と〝違和感〟を感じました。
その違和感とは 相手の言葉の端々から感じたもので
「人から借りたお金も返さないような人間なのに、会社では随分と大切にされているのだな」
というものでしたが、初日の調査中にご依頼者様から
「本人から聞いた記憶があるのだけれど、親族経営の会社かもしれない」
と伝えられ、その〝違和感〟の意味が分かったような気がしました。
今週の月曜日から 大阪のその会社で調査に取り掛かったのですが、初日は 夕方17時前から会社にいる最後の一人が帰宅するまで 張り込みましたが、結局 調査対象は出て来ませんでした。
ネットで検索をしても かなり情報の少ない会社だったのですが、二日目もその会社からの帰宅を確認できなかった事と、二日間その会社の雰囲気を見ていて 実際はその会社に勤めていない可能性を感じました。
もし本当に親族経営なのであれば、何らかの情報がヒットするかもしれないと思い
「会社名+調査対象の〝苗字〟」
で調べてみたところ、その会社は京都にも支店があり、調査対象がそこの代表者になっているという情報がありました。
※同時に 大阪の会社の代表者が、調査対象の親族である事も分かりました。
一番の問題は その情報の〝時期〟(鮮度)であり、その部分はネット上では確認できませんでしたが、二日間大阪の会社への〝出入り〟が確認できなかったので、その情報に賭けるべきだと判断しました。
三日目に京都に移動し、その会社所在地になっているところを調査したところ
〝今現在 調査対象がそこに出入りしている〟
事は確認できましたが、21時を過ぎても帰宅をせず 部屋の電気も着いたままでしたので〝場所〟や〝マンションの作り〟的に考えて「住居兼事務所」である可能性がかなり高いと思われました。
この時点で、調査を切り上げ その住所で〝住民票〟を取得して確認する事を進言させていただいたのですが、ご依頼者様が
「もう一日調査をして、本人を実際に確認して下さい」
という事でしたので、更にもう一日調査をして〝調査対象を現認〟する事ができました。
この後更に 住民票を取得して
「そこが公的な〝住所〟になっているか」
を確認する事になりますが、それが確認できれば いよいよ〝請求〟を掛ける事になります。
私が 大阪の会社に電話をして確認をした時、相手(恐らく 調査対象の母親か叔母)が何故
「ただ今 外出しております」
と言ったのか?
何故
「○○は こちらにはおりません」
または
「○○は 京都支店の方におります」
と言わなかったのか?
これによって 二日間無駄な調査をした事になりましたが、この辺は 親族経営の小さな会社なからではの、ファジーな感じがあるのだと思います。
※冒頭の画像は、実際にその現場に到着している事を ご依頼者様にお伝えするためのものです。