DVについて

「あなたの子を妊娠したから産むので 認知と養育費を求めます / 不倫相手男性への殺文句〝奥さんに全て話す〟」

逆の立場の方からのご依頼であれば簡単だったのですが、非常に困難を極め 相当複雑であったので、かなり長文になります。

 

何かしらの投稿をすると 必ずそれにまつわるご相談をいただくのですが、先日「独身女性を妊娠させて逃げた社長 / 不倫問題 」という投稿をしたところ、その翌日に
「不倫相手に〝あなたの子を妊娠したから産みます。認知と養育費を求めます〟と言われて困っています」
という内容のご相談をいただきました。

 

相手の「産む」という意思は固いようでしたので、そうなると相手の意思を尊重するしかなく、通常であればどうにもならないので お断りするのですが、かなり怪しい点があったので ご依頼をお引き受けする事に致しました。

 

怪しい点とはまず、その相手の女性の名前も住所も携帯電話番号さえも分からず、LINEしか知らされていない点です。
お互い特別な愛情はなく、ほぼ〝セックスフレンド〟のような関係だったという事で、そのような薄っぺらい関係の相手の子供を そこまで産みたがるのは少々不可解に思いました。

 

何度住所氏名を聞いても頑なに教えないのですが、ご依頼者様が相手の「車のナンバー」を覚えていて、その気になればいつでも調べる事が可能なので とりあえずは放置しておきました。

 

加えて 受診した病院名を教えず、エコー画像など 実際に妊娠している証拠を一切提示してもらえない点も、大きな違和感を感じました。

 

年齢的に子供を産むのにギリギリの場合、とても子供ができにくい体質の方の場合、あまり男性とお付き合いする機会のない方の場合などは
「誰の子供でもいいから、妊娠したからには絶対に生みたい」
という場合もあるでしょうが、そうでない限り 特別好きでもない相手の子供を生むという決断は なかなかしにくいのではないかと思います。

 

 

これらの事から 当初は妊娠したというのは嘘ではないかと考えており、それを判明させた時点で全て終了すると思っていました。
しかし 調べていくうちに どうも妊娠した事自体は本当でありそうな事が分かってきました。

 

しかし その女性は 日常的に〝パパ活〟をしており、仕事が休みの度に積極的にナンパをされに出掛け、風俗店に面接に行くような人なので(全てその後に判明)ご依頼者様の子供である確証はないと思います。
妊娠8週〜9週になればDNA鑑定が可能なので、まずは それに応じるよう求めてみる事を考えました。

 

ところが 膨大な数のやり取りをしてもらっているうちに、どうも「本当は産む気はなく 単なるお金目当て」である事が分かってきました。

 

何かにつけて「全て奥さんに話す」と脅してくるのですが、そうすると その奥さんから不貞慰謝料を請求される事がよく分かっていないようです。

 

法的には「妊娠・中絶」の責任は〝男女半々〟と考えられています。
妊娠中絶に関しては〝慰謝料〟の請求は認められず
「男性側が払うべきものは 中絶費用の半分のみ」
という いくつもの判例が出ています。

 

相手から「中絶費用の半分」しか取れないのに、相手の奥さんから不貞慰謝料を請求される事になれば、結果的に大赤字になるという事を教えてあげて、好条件で和解をする作戦に切り替えました。

 

 

ところが、この土壇場にきて、今度はご依頼者様が
「実は、相手に独身だと嘘をついていました」
と言い出しました。
しっかりと その証拠も握られているようです。

 

そんな一番重要な事を この時点まで私にも隠していた事に呆れ返りましたが、その行為は「貞操権侵害」にあたり 話が大きく変わってくるので、全て一から戦略を練り直さなければならなくなりました。

 

それでなくとも不利だったのに、これで絶対絶命な状況に追い込まれてしました。
しかし まだ諦めるわけにはいかないので、ご依頼者様と相手とのやり取りを全て洗い直し、少しでも相手が不利になるものを 目を皿のようにして探し出す作業に取り掛かりました。

 

すると、相手の
「ただのセフレじゃん」
「付き合う気も、結婚する気もない」
という文言と
「パパ活をしている」
「休みの度にナンパをされに行っている」
「風俗店の写真撮影に行っていた」
などの事実を掴み〝これでイケるかも〟と思いました。

 

「普段から積極的にセックス相手を探すような事をしていて、単なるセックスフレンドのような関係性の中で、貞操権侵害が適用されるのか?」
を調べまくり、その可能性が低い事を確認しました。

 

それを材料に、その後も強気で相手と折衝を重ねていただいた結果
「通常であればこのような形。このような形であれば成功。このような形であれば大成功。もし このような形であれば最高の結果です。」
とお伝えしていた「最高の結果」で 無事に和解する事ができました。

 

 

本件は そもそもの難易度が非常に高く 圧倒的不利な状況であり、話も二転三転した中で その都度戦略を大きく変えなければならず、この半年で一番苦労した案件となりました。

 

この案件に費やした時間は 相当なものだったと思いますが、その分ご依頼者様と共にした時間も長く、最後の方はまさに〝戦友〟のような感覚になりました。

 

本件だけで一冊の本を書けるような ドロドロの〝愛憎劇〟でしたが、ご依頼者様もとても反省されておられるようですし、あり得ないような好条件で和解できたので とてもよかったと思います。

 

私も一度現地に飛んでおりますが、案件の難易度、費やした時間、得られた結果を考えれば、通常では考えられないような低料金で対応させていただきました。

 

ご依頼者様から、暖かい感謝のお言葉を頂戴致しました。

 

 

※ 子供が欲しいのにできない方も大勢おられますし、本来であれば せっかく授かった命を粗末にするべきではありません。

 

※ 弊社で対応させていただくのは、あくまでも一例としての「対処法」のご教示となります。

 

 

 

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