DVについて

「〝悪口(誹謗中傷)を言いふらされる・無視をされる・仲間外れにされる〟案件の解決 」

〝自分の住んでいる地域〟
〝子供の学校や習い事関係〟
〝職場や仕事関係〟
など、自分が参加しているコミュニティの中で
⚫︎悪口を言いふらされている(誹謗中傷を受けている)
⚫︎無視をされている
⚫︎仲間外れ(村八分)にされている
などのご相談・ご依頼が、非常に多くなっております。

〝悪口〟の場合、まず一番重要なのが
【その〝誹謗中傷〟が、民事上の「名誉毀損」または 刑事上の「名誉毀損罪」や「侮辱罪」に該当するのか否か?】
という事になりますが、このような場合 そのほとんどのものが法的には対抗できないものになると思います。


「名誉毀損」とは、公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損する(社会的評価を低下させる)行為の事で、違法行為として刑事責任を求める事(刑法230条)や、不法行為として民事的に慰謝料を請求する事(民法709条)が可能です。

ただし、名誉毀損の成立要件としては
◾️不特定 または多数の者によって認識される状態である事(公然性)
◾️事実を摘示していること(事実摘示性)
◾️人の社会的評価を低下させるような内容である事(名誉毀損性)
この三つを全て満たしている事に加えて、更にそれが
「どこの誰であるのか 容易に個人が特定できる」
状況が必要になります。

※ただし「事実の公共性」「目的の公益性」「真実性の証明」の三つを満たしていれば、それが〝名誉毀損〟に該当するものであったとしても、罪には問われません。

要するに、いくら「誹謗中傷された」「悪口を言われた」「バカにされた」としても、それがメールやLINEや口頭などで 個人的に言われたものであれば 当然〝名誉毀損〟には該当しませんし、ネット上などで不特定多数に晒されたとしても それが
「多くの第三者が 容易に個人を特定できるもの」
でない限り、名誉毀損の成立は難しいという事になります。

※因みに、ネット上などで 明らかに名誉毀損に該当する行為があったとしても、刑事事件にならない場合は 民事的に対抗するしかありません。
民事的に対処するには、まず「相手の住所・氏名」を判明させる必要がありますが、サイトによっては それだけで50万円以上費用を要するものもありますので〝相手を特定するための費用〟と〝相手から取れる慰謝料額〟のバランスも考慮する必要があります。


〝誹謗中傷〟とは ほぼイコール〝非難する〟という事になると思いますが、「人を非難する」のは その人の自由だという事にもなるでしょうから、狭いコミュニティの中などで 限られた人に誹謗中傷的な事を言いふらしたとしても、特別問題はないという事になると思います。

言うまでもなく
「無視をする」
「仲間外れにする」
も個人の自由であると思いますので
〝自分が参加しているコミュニティの中で〟
である場合は ほとんどのケースで〝法的に対抗する手段はない〟という事になると思います。

※ ただし それが〝職場内〟での事となると、また別問題になる可能性もあります。


全ての
「対人トラブル」(個人間トラブル・男女トラブル)
に共通している事として、相手から受けている行為が このように違法行為にも不法行為にも該当しない場合は、法的に強制的にやめさせる事はできないという事になりますが、そこで重要になってくるのが「交渉力」(交渉術)という事になります。

本件は
◾️人口100人かそこらの ほとんどの方が名も知らないような〝離島〟の中の、狭い狭いコミュニティの中で、ある事ない事 悪口を言いふらされている。
◾️相手は〝夫婦〟なのですが、その二人が二人とも 少なからず精神を患っている。
◾️それにも関わらず、夫の方はつい最近〝村議会議員〟に当選し力を持ち始めたので、彼の言っている事を信用し 味方になる人たちが増えてきた。
という、かなり厄介な状況でした。

ご依頼者様のご希望は
⚫︎裁判はやりたくはない。
⚫︎嘘を言いふらすのをやめさたい。
⚫︎自分に限らず、今後も 自分達の都合のいい嘘や誹謗中傷を言いふらし、相手を陥れるような事をさせないようにしたい。
という事でした。

前述の通り
「〝嘘〟や〝悪口〟を特定の人物に言いふらす」
行為自体は、違法行為にも不法行為にも該当しないので、これらを行為を 法的に強制的にやめさせる事は難しいです。

ですので、実質的に
「上手に交渉をしてやめてもらう」
「自ら歩み寄って和解をする」
必要があると思いますが、場合によっては
「先に自らの非を認めて謝る」
「お願いをする」
ような形しか手がなくなる可能性もあります。

何よりまず、現在のように
「正面切って喧嘩をしている状態」(喧嘩腰になっている状態)
を続ければ続けるほど、(相手的にも)事態が悪化する事は目に見えていると思いますが
「相手が 話し合いで解決できるレベルの人なのか?」
「そもそもが 話し合いで解決できる内容なのか?」
という事も問題ではありました。

私が現地に乗り込む事ができれば 数日あれば何とかなると思いますが、いかんせん〝最短でも片道16時間以上掛かる〟日本で最も交通の便が悪いとも言える場所ですので、ご依頼者様の負担を考えると それも難しい状況でした。

ですので メールやLINEなどでの〝遠隔操作〟のような形での対応をさせていただいたのですが、紆余曲折の末 昨日全面解決へとお導きさせていただく事に成功致しました。


このような問題は
「ご近所トラブル」(近所トラブル・隣人トラブル・近隣トラブル)
とも共通していますが、結局この手のものは 小中学校の時にあった〝クラス内のケンカ〟や〝クラス内のイザコザ〟と同じレベルの問題であり、お互いが意地を張っているうちは 解決するものも解決しません。

全ての「対人トラブル」(個人間トラブル・男女トラブル)に共通して言える事ですが、そのようなものに巻き込まれない人は ずっと巻き込まれませんし、巻き込まれる人は ずっと巻き込まれるものです。

それでは何故 よく巻き込まれるのかと言えば
「少なからず ご自身にも何か問題があるから」
という事になると思いますが、実際問題として
〝明らかに片方だけが 一方的に間違っている〟
という事は かなり稀だと思います。

ご自身では なかなか認められない事 認めたくない事だと思いますが、現実問題として「ご自身の問題に気付く事」が その問題の解決に一番近道であるようなケースは少なくありませんし、また同じ事を繰り返さないためにも 最も重要な事となります。

〝ご自身の問題点〟に気付いてさえいただければ、あとは それを踏まえた上で 上手に交渉するだけだと思いますが、弊社としては
「相手との交渉」
よりも むしろ
「ご自身の問題点を分かっていただく」
事の方が 難しい対応が求められるケースが多かったりもします。


昨日 本件ご依頼者様より感謝のお言葉を頂戴致しました。

 

 

 

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