DVについて
私は 過去に20年間ほど、某金融機関の債権回収部門に在籍しておりました。
一口に〝金融機関〟と言っても 銀行を頂点としてピンキリなのですが、かなり下の方のランクのものでしたので、当然 相手となる債務者もそのような人が対象となります。
ほとんどが〝弁護士への依頼〟も〝裁判〟も意味がないようなレベルの人たちですが、そのような人たちを専門として対応している中でも、群を抜く回収成功率を誇っておりましたので
「債務者レベルの低い人に対する〝債権回収〟や〝それに伴う調査〟」
に関しては、(合法の範囲内では)どこの誰にも負けないという自負があります。
因みに〝債務者レベルの低い人〟とは、例えば
◾️「弁護士への依頼」も「裁判」も意味がない(全くの無駄になる)ような人
◾️「差押え」できるものが何もない人
◾️勤務先のレベルの低い人
◾️そこら中に借金をしているような人
◾️人格的にデタラメな人
◾️目先の事で精一杯で、先の事など何も考えてないような人
などとなりますが、そのような人相手に ただ闇雲に
「金返せ、金返せ」
と言っていても、ほとんど意味がないという事になります。
そのような人に対する〝債権回収のコツ〟として言えるのは
「どれだけその相手に〝面倒くさい〟と思わせるか」
という事が 大きなウエイトを占めてくると思います。
概ね そのような人は〝多重債務者〟でもあるので、できる事であれば「全て踏み倒したい」と思っているのですが、返すのであれば〝面倒くさいところから〟渋々返済をするという事になります。
※〝面倒くさくない人〟に返済する事に 何のメリットもないので、当然そうなると思います。
そこで問題は
「どう〝面倒くさい〟と思ってもらうか?」
という事になるのですが、色々と方法論がある中で 最も代表的なのが
「弱みを掴む」
という事になると思います。
〝弱みを掴む〟とは、具体的には
◾️勤務先を判明させる
(弁護士はやってくれませんが 弊社では可能)
◾️親兄弟や(元)夫(元)妻 子供など、親族の現住所を判明させる
(条件さえ揃えば 弁護士でもやってもらえると思いますが 弊社では安価で対応)
◾️隠し持っている財産などを突き止める
※一例として〝氏名〟だけの情報から 所有している不動産(土地建物)の有無、その所在地を判明させる
(これを見つける事ができれば 決定的なものとなり得ます。
弁護士はやってくれませんが 弊社では可能)
◾️その他 何らかの〝人に知られたくない秘密〟などを掴む
(弁護士はやってくれませんが 弊社では可能)
などとなると思います。
※本人の〝現住所〟を判明させる事はマストとなります。
あと、債権者同士で徒党を組んで〝被害者の会〟的なものを作るようなケースが少なくありませんが、それは唯一
「詐欺罪に該当するようなケースで〝警察に逮捕してもらう〟事を第一目的としているような場合」
にのみ 有効になり得る事であり〝債権回収〟には逆効果となるようなケースが多いと思います。
その理由としてはまず、詐欺師(的な人物)というものは〝警察に逮捕さるかどうかの瀬戸際〟に被害弁済をする事はあっても〝警察に逮捕されてから〟ではまず被害弁済(示談)をしません。
※まるっきり初犯の〝にわか詐欺師〟のような場合、被害弁済をすれば〝執行猶予〟が望める場合などは、もし〝弁済するお金があれば〟逮捕後でも弁済してくれる可能性はあります。
その次の理由として
「〝一人に対して100万円〟であれば返済(弁済)する気になったとしても〝10人に対して1,000万円〟では とてもではないけど返済するに気にならない。
または 実質的に不可能である。」
というようなケースが 多々あるためです。
被害者同士で共闘をしたい気持ちになるのは理解できますが、債権者同士というものは 基本〝ライバル関係〟であるという事、時と場合によっては その人達を〝出し抜く〟必要に迫られるようなケースもあるという事を 頭に入れておくべきだと思います。
最後にもう一度繰り返しますが、回収成功率の低いと思われる債務者からの債権回収のキモは
『どれだけ〝面倒くさい〟と思わせるか』
という事になってくると思います。