詐欺、脅迫等犯罪トラブルについて
ネット上で「頂き女子りりちゃん」と名乗り、恋愛感情を利用して男性3人から現金計約1億5500万円を騙し取った罪などで、詐欺罪などに問われた元風俗嬢 渡辺真衣被告(25歳)の事件で、4月22日「懲役9年、罰金800万円」の一審判決が出ました。
その後の5月8日、元ガールズバー経営の 同じく25歳の女性が、元お客さんから 胸や背中を果物ナイフ2本で多数回刺されて殺害された「新宿タワマン刺殺事件」が発生しました。
これらの事件に共通しているのは
「相手の恋愛感情を利用して、狡猾にお金を騙し取った」
という事になると思いますが
〝調子に乗ってやり過ぎると 最悪の結果を招く〟
いう典型だと思います。
弊社では 常日頃からこのようなご相談をいただいており、これらの女性に似たり寄ったりの人を散々見ていますので、このような事件を聞いても一つも驚きませんが、このような状況が そこら中にゴロゴロ転がっているというのが現実です。
※その逆で、風俗店で働く女性が
「ホストにお金を騙し取られた」
「投資を持ち掛けられて騙された」
というようなご相談も後を断ちません。
あまりにも この手のご相談・ご依頼が多いので、警鐘の意味を込めて ネット上で見つけた
「頂き女子りりちゃんのマニュアル要約と分析」
という投稿を、引用させていただきます。
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【りりちゃんの頂きマニュアルの要約】
重要な部分を抜き出すと下記の4つになる。
❶ おぢの選定
❷ 自分のキャラ設定
❸ 信頼関係の構築
❹ 頂き方
❶ おぢの選定
おぢ(お金をいただくターゲットの男性)には大きく分けて3種類ある。
①テイカーおぢ
自分本位で要求が多く自信家。
おじさんの嫌なところを煮詰めたような男。
典型的な風俗のクソ客。
頂ける確率はほぼ無い上、ストレスばかり与えて来るので即切るべき。
②ギバーおぢ
頂き女子にとって一番のターゲット。
テイカーおぢと真逆で自信がない。
それゆえに相手の気持ちを考え、嫌なことをしてこない。
孤独でお金の使い道がない。
③マッチャーおぢ
1と2の中間。
こちらが与えた分だけ返してくれる、普通の人間。
関係性の発展させ方によっては頂けることもある。
□おぢ選びの結論
まずは風俗でもマッチングアプリでも、何でもいいからなるべく多くのおぢと知り合い、そこからコミュニケーションを通じて「ギバーおぢ」を見極めるのが大事。
❷ 自分のキャラ設定【清楚・かわいそう・夢がある】
おぢから見て魅力的な女性に見えるため、また後に頂きの段階になった時便利なように、自分のキャラ設定をしっかりと作っておくことが重要。
①清楚
地味目な服装&髪型で、恋愛経験が少なく男の人が苦手。
(なのにおぢとは普通に話せる!という特別感の演出にもなる)
②かわいそう
親とは仲が悪い(DV毒親育ち)、病弱である。
お金は全然ない。
これらは後にお金を頂く際に重要な布石となる。
③夢に向かって頑張っている
将来はデザイナーになりたい、資格の勉強をしている など「バカだけど頑張ってるんだ!」感を出すことにより、おぢに見下され主導権を握られることを防ぎ、同時に応援してあげたい気持ちにさせる。
❸ 信頼関係の構築【特別感の演出】
これが りりちゃんマニュアルの核となる最も重要な要素。
「俺にはこの子しかいない」
「(こんなに好きになってもらえるなんて)僕には存在価値があったんだ」
と おぢが思えるまでになる強力な信頼関係(実際はおぢによる一方的な信頼)が築ければ、お金を頂ける確率は非常に高くなる。
①自己開示
学生時代の話や、夢に向かって頑張っている話、今日嫌なことがあったなど、自分の情報を嘘でもいいので積極的に伝えることにより「こんなことまで僕に話してくれるんだ」や「頑張ってるんだな」と思わせる。
②未来系色恋会話
「一緒にディズニー行きたいね」だけでなく「行ったらカチューシャ買おうよ。絶対似合う笑」など「〇〇に行ったら△△したい!」と未来の情景を具体的に想像させる会話。
おぢと一緒にやりたいことリストを作って送る。
もちろん実行されることはない。
③お金目当てに思わせない
後に頂く時に金目当てだと思わせないため
「生活費は月5万円あれば足りる」
「もっと田舎で暮らしたい」
などお金はないけど 特に執着もしていないことをしっかりとアピールしておく。
❹ 頂き方
信頼関係の構築がしっかりとできた事が前提で、お金を頂くターンへと入っていく。
①悩みを切り出す
「どうしよう…」などとLINEの会話を切り出し、おぢが聞いてきたら「すごい昔に借金した事があり、いまだにその取り立てが来て怖い…」などお金が原因で困っていることを話す。
「こんなこと他の誰にも話せないけど、おぢだから話せる」感を出し、おぢの信頼感を強める。
②一旦断る
おぢが「いくらなの?」と払う素振りを見せても「聞いてくれてありがとう」「精神的に少し楽になれた」など、一回自分で解決するポーズをする。
③再び悩みを告げる
やっぱりどうにもならず、精神的に辛いという事を伝え、おぢからお金の話を切り出してくれるまで待つ。
今度は頂くが、最初は多くても数十万円にしておく。
④切り返しの会話
「本当に借金があるの?」と疑われるのは信頼関係が構築できていないから。
「こんな子が嘘つくわけがない!」まで持っていってからがスタート。
しかし信頼関係が構築できていても「弁護士や役所、もしくは親に相談したら?」など真っ当な解決法を提示されることもある。
その場合は「こんな話を他の人にできない、親とは仲が悪い(ここで初期に伝えた設定が活きてくる)」など全ての解決法を(主に感情論で)潰していき、おぢが金を出すしかない状況を作り出す。
⑤アフターケアはしっかり
お金を頂いたら感謝を伝えると共に「これから先も一緒にいてね」など お金目的ではないと思わせる。
⑥2回目以降の頂き
1か月ほどおいて、また「①悩みを切り出す」から始めてお金を頂く。
これも信頼関係がしっかりと構築できていれば、2回目以降の頃はそこまで難しくないとの事。
※「no +e」の〝いか〟さんの投稿より一部引用
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つい最近 まるっきりそのまんまの手口を使っていた女がいましたが、このマニュアルを読んでいたのかもしれません。
(その件の方は途中で気付いたので、そこまで被害は大きくありませんでしたが)
良い悪いは別として なかなか鋭い観察眼だと思いますが、その他にも 弊社にご相談・ご依頼をいただく案件の内容と酷似している点が多々あります。
このような被害に遭われる可能性のある〝予備軍〟の方にとっては、とてもいい〝逆マニュアル〟になると思いますので、是非とも参考にされて下さい。