詐欺、脅迫等犯罪トラブルについて

「美人局・ハニートラップ / 美人局にあったらお金を支払わなければならないのか?」

公園で野鳥の写真を撮っていた70歳過ぎのご老人に 偶然を装って女性が近づき、その後にドライブデートに誘って誘惑し、車内でズボンの上から太腿を触られた事で後から大騒ぎをし、精神的苦痛に対する慰謝料として50万円を請求されているという案件のご相談を賜りました。

 

この女は精神障害者を装っており(本当かもしれませんが)旦那と共に家に押しかけてきて ワザと近所に聞こえるように大声を出しながら狂ったように地ベタを転げ回り、無理矢理〝50万円を支払う〟旨の誓約書を書かせ、その後請求に来た時も同じような事をします。

 

まず そもそもが「美人局」(つつもたせ)的行為であり、肉体関係を結んだわけでもなく、太ももを触られたその場では拒否する姿勢を見せなかったので、50万円ものお金を払う必要はないと断言できると思います。
確かに 相手の太腿は触らなかった方がよかったとは思いますが、もはや 単なる「恐喝」と言ってもいいですね。

 

本件は明らかに刑事事件になり得ると思いますが、警察は
「これは民事事件だから 弁護士に相談して下さい」
と一切動いてくれる気配はないそうで、困り果て弊社にご相談をいただきました。

 

 

今回の争点は
⚫︎自ら進んで車の助手席に乗ってきた状態で、一切拒否をする姿勢のなかった状況の中「ズボンの上から太腿を触った」事に対して、精神的苦痛による慰謝料請求が認められるのか?
⚫︎近所に聞こえるような大声で叫び、地ベタを転げ回りながら無理矢理書かせた誓約書に、法的有効性があるのか?
という事になると思いますが、まず間違えなく両方ともアウトだと思います。

 

相手が 説明して話の分かる「普通の人」であれば、恐らくスグに終わる問題だと思いますが、問題は 相手が「普通ではない」(自らも精神疾患を抱えていると主張)という事です。
私は〝精神疾患〟は演技だと感じているのですが、その「普通ではない度合い」によっても難易度が変わってくると思います。

 

一番懸念されているのが「また家に押しかけられて、近所に聞こえるように大騒ぎをされるのは困る」という事です。

 

それができない状況にする事から始める必要がありますが、弊社にはもう既に秘策がありますので、まず相手の動きを止めてから 一挙にカタをつけようと考えています。

 

この令和の時代になっても 世の中にはこのような時代錯誤も甚だしい信じられないような人物が実在します。
このご老人も エラい女に引っかかってしまったなという印象ですが、太腿を触った事は認めて大変反省をされておられるので、何とかこの害虫を駆除して差し上げたいと思っております。

 

 

もし仮に 肉体関係があったとしても、相手が拒否しているのに無理矢理行ったものでなければ、応じる必要はありません。

 

相手が既婚者であった場合は 予めそれを伝えていない相手が悪いわけですし、独身の場合 例え「彼氏」が出てこようが 法的には〝他人〟なので関係ありません。
それらの行為に〝同意〟(無言の同意も含む)があった以上「俺の女に手を出しやがって」は一切通用しないのです。

 

よって もし「美人局」にあっても、基本的にはお金を支払う必要はありません。

 

最近では、SNS、出会い系サイト(婚活サイト)マッチングアプリ(出会い系アプリ)などを使った手口が多いようですが、相手もそれをよく分かっているので まず身分証を提示させ〝その場で〟支払わせようとします。

 

相手がどこの誰であれ その場では絶対に支払に応じず、直ちに警察なり弁護士に相談して下さい。

 

 

因みに、「美人局」と似たようなニュアンスのものに「ハニートラップ」があります。

 

ハニートラップは元々 スパイが機密情報などを得る目的で、色仕掛けで対象を誘惑したり、弱みを握って脅迫したりする諜報活動の事を指しました。

 

現代では スパイ活動に限らず「異性を色仕掛けで騙したり、罠にはめる事」という意味で様々なパターンがあり、金銭目的や犯罪になるとは限りません。

 

ちょっとしたハニートラップは そこら中に張り巡らされていると言ってもよく、私自身も「100%絶対に引っかからない」とは言い切れず、これは男性最大の弱点と言ってもいいと思います。

 

「英雄色を好む」とも言いますが、女性で身を滅ぼした地位のある男性は枚挙にいとまがありません。

 

世の男性諸氏におかれましては、どうか充分お気をつけ下さい。

 

 

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