詐欺、脅迫等犯罪トラブルについて
〝男女の別れ際〟に金銭トラブルに発展するケースは非常に多いです。
「あなたのために使った時間を返せ」だとか「デート代を返せ」などのタワゴトは論外として、お付き合いしている男女間では「贈与なのか貸与なのかが微妙な金銭のやり取り」が多い事が一因として考えられます。
借りる方としては 明確に「これは〝借り〟だから、必ず返すね」という事を言わずに 敢えてボカす傾向が強いですし、貸す方としても 相手に嫌われたくない カッコウをつけたい気持ちから、明確に「これは貸すんだよ」とは言わない傾向が強いです。
明確に「貸与である事」を証明できないのであれば 基本的には「贈与」となり、諦めるしかないという事になります。
あと とても多いのが、飲み屋の異性(キャバ嬢やホストなど)や風俗嬢にお金を貸して返してもらえないパターンです。
単にお金を貸すパターンと、その仕事を辞めさせる「水揚げ」のためのお金のパターンがあります。
これも考え方の根本は同じなのですが、貸した本人は付き合っているつもりでも 傍から見ればどう考えても付き合っている状況ではなかったりもします。
それと ビックリするほど多いのが
「SNSやマッチングアプリなど ネット上で知り合った LINE IDしか知らない異性にお金を貸したら連絡が取れなくなった」
というものです。
私から見れば 返ってくる方が不思議なくらいであり、その行為はもはや「あげている」ようにしか思えません。
そうなるともう〝ほぼ〟お手上げですので、最低でも相手の氏名と住所(身分証で確認)くらいは聞いて、少なくともメールやLINE上で「○○万円借りた」と認めさるようにして下さい。
お話を聞いている限り、正直「その状況で よくその金額を貸したな」というものが多いです。
ミエミエの嘘であったり ミエミエの色仕掛けだったりもするのですが、まだ信頼関係が全く築けていない状況で〝結果〟だけを焦り、後先考えずに貸してしまっているようなケースが多いように感じます。
相手が付き合っている異性でも、お店の異性でも、ネット上で知り合った異性でも、何らかの〝下心〟が
「ロクに身分も確認せず、借用書も書かせずに貸す」
という行為に繋がるのだと思いますが、もはやそれは〝自業自得〟だと言っても過言ではありません。
(〝下心〟という意味においては「投資」もそれに当てはまると思います)
相手に好かれたい気持ち カッコウをつけたい気持ち、または相手より優位に立ちたい気持ちは分かりますが、後から「逃げられた」と騒ぐくらいであれば 最初からキチンと身分を確認し 借用書を書いてもらうようにして下さい。
当然の事ながら 身分を確認し借用書を書いてもらっても、返してもらえるとは限りませんが、それがなければ〝スタートライン〟に立つ事もできません。
この国では 1983年以降次々と「一方的に債務者だけを守る法律」ができ、2008年以降完全に借りた者の方が立場が強くなっているので「差押えられるものの何もない人」など 相手によっては借用書さえも紙切れ同然だったりもします。
そのような人に対しては、もはや「弱みをつく」事くらいしか手はありませんが、そのような人〝だからこそ〟弱味を持っていたりもします。
人から借りたものを返さないような人間の「弱みを突く」事は 卑怯でも何でもないと思いますので、やってみる価値は充分あるのではないかと思います(方法論を間違わないように)
普通の人は普通に 人に「お金を貸してくれ」とは言いません。
それが〝人間関係を壊す〟最大の要因になり得る事も分かっていますし、言われた方も決して気持ちのいい思いをしない事も分かっているので〝極力避けるべき事〟である事が分かっているからです。
ましてや ネットで知り合って間もない相手にお金の無心をするなど、その時点でもう マトモな人であるワケがありません。
マトモな人ではないという事は、当然の事ながらマトモに返すワケがないのです。
全て自己の責任において行うものなので、誰にいくら貸そうが人の勝手ですが、毎日この手の話を聞かされている私に一言だけ言わせてもらえば、せめて「貸す相手を見極める目」を養うようにして下さい。