詐欺、脅迫等犯罪トラブルについて
昨日は 弊社顧問弁護士に協力する形で、警察と新聞社も呼んだ上で〝詐欺師の捕捉大作戦〟を決行して参りました。
依頼者が「ロマンス詐欺」(投資詐欺的要素もあり)に遭い、更にお金を要求されている状況だというお話でしたが、今時これだけ丸出しの詐欺に引っ掛かるのもどうなのかとも思いつつ、ご多分にもれず 相手の住所も知らないというお話です。
しかし 幸いな事に、更にお金を要求されている状況で、その受け渡し方法が 直接会ってのものであるという事でしたので、まだまだチャンスはありました。
①依頼者がお金を渡す(フリをする)時に包囲網を敷き、お金を受け取った証拠を撮影した上で、弁護士が登場して住所氏名を聞き出す事を試みる。
②もし 教えずにお金を持ったまま逃走を計った場合は、私が身柄を拘束(常人逮捕・私人逮捕)する。
③詐欺の証拠が取れずに そのまま〝帰った〟場合は、私が尾行して住所を突き止める。
という手筈でした。
半グレ的な詐欺グループである可能性もあったので、刃物などを所持している事も考え、念のため〝防刃ベスト〟を着て行こうか迷いましたが、電車移動だったので 面倒になりやめました。
被害者の方、弁護士、私、撮影係、警察連絡係&出入口が2ヶ所あった場合の対処係、○○新聞の記者の方の六人のチームで臨みました。
しかも その一部始終を撮影して、弁護士のYouTubeチャンネル
『詐欺撲滅弁護士』
に投稿する予定だったようです💧
よくテレビでやっている
「被害者と弁護士が(場合によっては探偵も)貸会議室などで詐欺師と対決する」
やつの〝修羅場バージョン〟なのですが、このような修羅場に慣れている私としては、あまりにも楽観的な雰囲気が漂っており、計画内容そのものにも不安を感じる部分があったので、当初から大きな不安を抱いていました。
待ち合わせ時間ギリギリまで 待ち合わせ場所を伝えずに(こちら側に先回りされないように)私たちが指定された場所に到着(もちろん バラバラに行きました)した時には、逆に もう既に相手側に〝見張る体制〟を整えられていました。
おまけに 指定された場所にあるスターバックスが、隣同士に二軒並んでいるという不運(これも犯人側の策略かもしれません)も重なり、ドタバタした事によって犯人側に不信感を与えてしまい、結局〝接触〟するまでに至りませんでした。
(犯人側から依頼者に「何か言わなければならない事があるだろ?」「どういうつもりだ?」「とぼけるな」などの連絡がありました)
私が確認しただけでも 2名の〝見張り役〟がいたので、その時点で「しまった!」と思いましたが、ある程度組織だって行動している〝詐欺グループ〟である事は間違いないと思います。
誰が悪いわけでもありませんが、私はあくまでも〝お手伝い〟させていただいている立場でしたので 従うしかない状況だったとはいえ、〝加害者は一人〟とタカを括っていたこちらの負けであり、相手の方が一枚上手だったという事になると思います。
「餅は餅屋」とも「一日の長」とも言いますが、こと〝トラブルの現場での対応〟に関しては 誰にも負けない自信があるので、もし 私が〝仕切る〟事ができていれば、まず間違いなく また違う結果になっていたとは思います。
もう〝次〟はないでしょうから、こちら側から打つ次なる手としては、知り合ったマッチングアプリの運営側に対して「弁護士会照会」を掛けて、加害者の身元を割る作業を進める事になると思います。
本日は 夜からそのメンバーを含めた忘年会なのですが、その意味でも是非とも結果を出したいところでしたので、とても悔しく思います。