人探し・住所特定について
先日 ご依頼者様からお金を借りて返さない人物の自宅と、その人物が経営している会社(建築関係)の調査に行って参りました。
元から住所を把握していたとしても、後から調査をして住所を判明させたとしても
「その住所に実際に住んでいるのか?」
「その会社が実際に今も稼働しているのか?」
を〝確認〟する事は非常に重要ですので、まず一番最初に行うべきだと思います。
しかし 本件の相手は投資も絡めた詐欺師的な人物である事に加えて、本件ご依頼者様だけで それなりの金額であったため(他でも同じような事をやっているでしょうから)自宅も会社も〝もぬけの殻〟であるか〝虚偽である〟可能性が高いと思っていました。
ところが 意外にも、会社もしっかり稼働していましたし、立派な一軒家(しかも〝家族で幸せアピール〟をしている家)に住んでいる事が確認できたのですが、まだ若いので〝親の家〟なのかと思いました。
ちょうど〝お隣さん〟が ご近所さんと思われる人と立ち話をしていたので、その人たちに
「このお隣りのお家は、◯◯さんのご自宅で間違いないですよね?」
と聞くと、二人とも警戒心を丸出しにしたがら
(つい最近 この場所のすぐ近くで〝闇バイト強盗〟がありました)
「あなたは どこのどなたですか?」
「◯◯さんとはどういうご関係ですか?」
と聞かれたので、上手に誤魔化しながら調査対象の顔写真を見せると、片方の人がボソッと小さな声で
「ご主人さんだ」
と言ったのを聞き逃しませんでした。
(それらのやり取りは全て録音済み)
その言葉が聞ければ充分なので 適当な事を言ってその場を離れたのですが、まさかその家の〝主〟であるとは思わなかったので、とても大きな収穫だったと思います。
この家が〝持ち家〟であれば、即一発逆転できる可能性が高くなるので、まずこの家の「土地建物の権利関係」を調べ、「家族構成」や「実家の住所」も把握するために「住民票」を取得後に「戸籍」も取得する事になると思います。
私は もうかれこれ30年ほど
「借りたお金を返さない人(支払うべきお金を支払わない人)の家を見に行く」
という事をやっており、何百人 何千人の
「お金を返さない人(支払わない人)の家」
を見て来たか分かりませんが、このように
「住んでいる家を実際に見る」
事によって
⚫︎暮らしぶり
⚫︎本人の性格
⚫︎家族構成
⚫︎生活パターン
⚫︎本名
等々 色々な事が分かりますし、様々な事が見えてくるものです。
※1
特に〝オートロックのない集合住宅〟の場合「置き配」はなるべく避けるべきだと思います。
※2
ケースによっては、敢えて〝見に来た〟事を 相手に分からせてやるような場合もあります。
運がよければ それだけで〝決定的な弱み〟を掴む事もできるのですが、実際に住んでいるところを見てみなければ分からない事がありますし、住んでいるところを見た事によって思いつく〝戦略〟もあります。
〝身なり〟や〝喋り〟で誤魔化す事ができたとしても、住んでいる家は誤魔化す事ができません。
「請求をする相手の家を実際に見に行く」
事は、皆さんが思っている以上に意味のある事だと思います。