代表のブログ

「緊急引越し・夜逃げ / 交渉同席・ボディガード」

投稿日:2019年09月28日

少し前の話ですが、DV(モラハラ)被害者の方から
「同棲相手がストーカー気質で、DVもある凶暴な酷い人です。
別れて引越しをしたいのですが、何をされるか分からないので怖くてできません。
彼が暴れないよう引越しに立ち会ってもらって、その後別れる話し合いにも同席してもらいたい」
というもでしたので、快諾させていただきました。

 

弊社は「夜逃げ・緊急引越し」業務もやらせていただいておりますが、今回はご自分で引越し業者に依頼されたので、ボディガードを兼務しながらの引越し作業への立ち会いと、話し合いへの立ち会いという形です。

 

 

お話によると相手はかなり危険度が高いようでしたので、当日は防刃ベスト、アタッシュケース、特殊警棒の完全武装で現場入りし、早速カマしてやろうと相手と対面しました。
すると、とても見た目にはDV加害者には見えない気の弱そうなショボンとしたオジサンでした。
当然の事ながら見た目では判断できませんし、こういう輩に限って第三者が入ると猫を被るのが得意なので、一切油断はできません。

 

しかし、ある違和感を感じました。
大概は「目」を見ていれば分かるのですが、相手は目には憎悪や攻撃的なものを一切感じず「悲しみ」だけが宿っていました。
が、そんな事は気にしてられないので、ご依頼者様をガードしながら引越し作業を進めてもらい、その後ファミリーレストランに場所を変えて別れ話の交渉に同席させていただきました。

 

入店の際相手に同意を得て、武器などを隠し持っていないか入念にボディチェックをさせてもらい、ご依頼者様と相手の間に座らせていただくような形で話を進めました。
すると相手は完全に白旗状態で アッサリ交渉もまとまり、様々な条件を付けた「誓約書」を書かせて終了しました。
完全勝利と言っていいでしょうが、聞いていた凶暴性と全く違ったので正直拍子抜けしてしまいました。

 

 

最後、私が相手を自宅まで送ってやる事になりました。
近いので歩いて帰らせてもよかったのですが、何となく乗せていってやりたくなったのです。

 

すると彼は車中で突然
「岩田さん、僕の話を聞いてもらってもいいですか?」
と切り出し、トツトツと語り始めました。
聞くと、実際はDVなど一切なかった事、彼女の連れ子を散々可愛がり自分の子のように愛していた事、散々お金むしり取られ物を買わされお金がなくなった途端に捨てられた事、最後は「結婚する約束だったはずなのに」と泣き崩れてしまいました…

 

 

どちらの言っていた事が真実なのか、いまだに分かりません。
しかし、あの涙は嘘の涙には見えませんでした。

 

もしかしたら、あの人にとって とても酷い事への手助けをしてしまったのかもしれません…

 

いつもは対策後は意気揚々と帰るのですが、この日ばかりは何とも言えない後味の悪さが残りました…

 

 

本件がどうなのかは別として、最近非常に多いのが
「明らかに自分の方が加害者(大抵はお金絡みです)なのに、相手をDV加害者ストーカー加害者に仕立て上げ、そのまま逃げ切ろうとする」
というものです。
この件は詳細は次回ご説明致します。

 

 

※弊社は「夜逃げ・緊急引越し」業務もやらせていただいております。
引越し作業は、弊社外注の引越し業者にお願いするのですが
「引越し作業+立ち会い+ボディガード」
で、大手引越し業者の普通の引越し料金よりお安くやらせていただいております。
移動距離、荷量、エレベーターの有無、相手の危険度などでご利用料金が変わりますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

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