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「反社会的勢力」

投稿日:2019年07月02日

今 芸人さんが反社会的勢力の宴会に出た出ないで大騒ぎになっています。
もし現場で怪しいなと思っても「あの〜、スイマセンが反社の方ですか?」とは聞けないでしょうし、ガラの悪い堅気の人もいるでしょうから「ギャラはもらっていない」と嘘さえつかなければここまで大きな問題にはならなかったと思います。

 

反社会的勢力といえば、そのほとんどがイコール暴力団という事になるのでしょうが、その発祥は江戸末期の「清水次郎長」「森の石松」「小金井小次郎」を代表とする「侠客」と言われる人たちでした。

 

その当時は「強気を挫き、弱気を助ける」信念の元、流れ者の暴れん坊を諌めたり 揉め事を収めたりしていたようで、市民にも絶大な人気があったそうです。

 

その後 博打を生業とする「博徒」と、露天商を生業とする「テキ屋」に分かれ、いわゆる「ヤクザ」と呼ばれるものに変わっていきます。

 

戦後の混乱期には、戦勝国と勘違いした中国人朝鮮人が日本国内で強盗強姦略奪なんでもアリの大暴れのやりたい放題となり、収めきれない警察がヤクザに「掃討」を依頼した事もあります。
「毒をもって毒を制す」という事でしょう。

 

その後暴力団同士の抗争事件が激化し、一般市民もが巻き添えになる事件が頻発したため、その辺から警察は暴力団を排除する方向へとシフトします。

 

 

一方で、政界(右翼絡みなど)経済界(総会屋絡みなど)芸能界(興行絡みなど)一部スポーツ界(興行絡みなど)は暴力団とは切っても切れない関係であり、ズブズブの関係と言っていい状態が長い間続きます。
10年15年ほど前までは普通にあったのではないでしょうか?

 

芸能界で言えば 例えば 昭和の大スター美◯◯◯◯さんなどはその筋の方がいなければ世に出なかった人ですし、 六本木や麻布などに行けば つい最近までそういった人達と仲よさそうに飲んでいる芸能人がゴロゴロいました。

 

 

その風向きが変わりはじめたのが平成3年施行の「暴力団対策法」で、その後のヤミ金問題が追い打ちになり、決定的だったのが「暴力団排除条例」で、ダメ押しだったのが九州の某団体が暴力団排除運動をしていた一般市民を標的に何件か殺人事件を犯した事と「特殊詐欺」への加担です。

 

本来なら暴力団の資金源は「みかじめ料」「恐喝」「博打」「売春」「高利貸し」「違法薬物」の六本柱だったのでしょうが、そのどれもが警察の締め付けが厳しくなり、本来であれば「侠客」が最も忌み嫌うべき「詐欺」に自ら加担した事が致命的だったと思います。

 

 

暴力団が減る事は歓迎するばかりですが、最近の歌舞伎町あたりを見ていても「ある変化」を感じます。
暴力団に力があった時は、街にそれなりのルールや秩序が保たれていたように感じますが、ここ最近は「不良外国人」や「半グレ」なる輩がやたらと目立ちます。

 

道を歩いていると其処彼処でアフリカ系の人に「オニーサン、クスリナンデモアルヨ」と声を掛けられます。

こんな事は4、5年前にはありませんでした。

 

彼らにはルールも秩序もないので、街的には逆に危険な状態になっているような気もするのですが、「制するべき毒」を根こそぎ排除してしまっていいものなのか?とも思います。
アメリカで警察の取り締まりでマフィアが衰退し、代わりにギャングが台頭して殺人や強盗などの犯罪が増えた事を思い返さざるを得ません。

 

不良外国人や半グレは、暴対法の対象にも暴力団排除条例の対象にもなりません。
彼らもそれをよく分かっているので、やりたい放題です。

 

警察には不良外国人や半グレにも、早急に対応策を講じて欲しいと思います。

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