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「DV加害者から離れられない女性たち」

投稿日:2018年03月06日

ご相談を受けてお話をお伺いすると、驚くほど酷いDVを受けているにもかかわらず、DV加害者から離れられない女性は本当に多いです。

 

結婚していて子供のために我慢をされている方も多いのですが、逆に、本来ならいつでも別れられるはずの若年層カップルにも非常に多いのも事実です。

若年層の場合、強い男性への憧れから単純に「オラオラ系好き」だったり、「オラオラ系は自分を守ってくれる」と思っている方も少なくないのですが、本当に強い男は女性に手を挙げるような事はしません。

 

何故別れを決断しないのか聞くと、
「普段はとても優しくていい人だから」
「事後、必ずちゃんと謝って反省してくれるから」
「愛されているのは分かるから」

「相手を怒らせる私も悪いから」

などが多いのですが、これがまさにDV加害者の手口だとは気づいておらず、こうなったら完全に相手の思うツボです。

 

それと「別れを切り出したら、何をされるか分からない」という切迫した理由も多いのですが、実際にDV加害者と離れる時が一番危険なので慎重に事を運ばないとなりません。
まずは「DVを受けている時の音声」「ケガの状態の写真」などの証拠を集めるべきです。
音声を録音する時「〇〇で〇〇を殴るのはやめて!」などのように「やられている行為」をあえて言って、それに対する相手の反応も録音できれば尚証拠能力が上がります(その時は録音を悟られないように要注意)

 

以前にも述べましたが、DV加害者はあなたを「コントロール」「支配」「依存させる」を目的にDV行為を行います。
それは「冷静なる計算」であると共に、そこには本当の意味での「愛」はなく、その点「一方的で偏執的な愛」によって全く前の見えなくなっているストーカー とは多少色合いが違います。
ストーカー が相手を殺してしまう事はあっても、DVではまず話を聞きません(DVが理由で別れ、その後ストーカー になったケースは別)

 

なので、警察などを介入させる事によって意外とアッサリDV行為をやめるケースもあるのですが、そういう人間に限って根に持つタイプが多いものです。
そうなった以上その後の関係が上手くいく可能性は低いので、最低でも「別れ」は覚悟せねばならず、その後の「報復」には充分注意が必要です。

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