代表のブログ

「ご依頼者様の〝重要な事実〟の隠蔽」

投稿日:2021年12月14日

弊社へのご相談の中で、まず事実関係を詳細にヒアリングし、対応可能と判断したものに限り ご依頼をお引きお受けする事になります。


先日ご依頼を賜ったものも、相手が一方的加害者で ご依頼者様は一方的被害者(根拠のない不当要求)であったので、快くお引き受けしました。
(その逆のようなケースでも、内容によってはお引き受けする場合もあります)


相手の言っている事もやっている事もメチャクチャだったのですが、精神を患っているというお話でしたので 理解能力そのものがないのだと思い、まずは「自分のやっている事は間違えている」という事を分からせる〝作業〟を行いました。


しかし あまりにも相手が強気なので違和感を感じ始めた頃、突然ご依頼者様から「実は、〜〜〜なんです」と トンデモナイ事実を伝えられました。


何故 そのような最も重要な事をそれまで隠していたのか 信じられないような気持ちになりましたが、そうなると 加害者と被害者が正反対になるような内容であり、普通にご依頼者様が100万円ほどの慰謝料を払わなければならない話です。



このように ご相談者様ご依頼者様の中には、少しでも自分を有利にしたいと考え、非常に重要な事を〝敢えて〟伝えない方がおられます。


そのお気持ちは理解できますが〝そこの部分〟を相手側が主張しないわけがなく、早かれ遅かれどうせ明らかになる事でもありますし、時と場合によっては〝そのテイで〟動いた事によって 取り返しのつかない事態に発展する場合もあります。


弊社とのご契約書の「契約解除条項」の中に
【虚偽の報告、業務の遂行に関わる重要事項の隠蔽、または未報告、その他相手方の信用の失墜をきたすような背信行為をしたとき。】
と明記されております。


本来であれば 契約を解除させていただく事も可能だったのですが
「そうなると完全に 相手が被害者となり、○○さんが加害者になります。
圧倒的不利になりますし、相手は相談した弁護士にこのまま依頼をするでしょう。
まるっきり〝ダメ元〟という形になりますが、それでも宜しいですか?」
と確認をし、作戦をほぼ180度転換して、できる限りの事はやらせていただきました。



その結果 ご依頼者様は何の不利益を被る事もなく、 全てこちら側の要求を飲ませる事に成功致しました。


正直なところ これはミラクルにも近く、たまたま運も味方をした事は間違えありません。


〝同情を買う〟のが目的で 友達に相談しているのとはワケが違うのです。
警察に相談するにも 弁護士に相談するにも その他の相談機関に相談するにも
「包み隠さず 事実を正確に伝える」
事が最も重要である事を よく覚えておいて下さい。

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