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「積年の恨み・骨肉の争い / 離婚問題 」

投稿日:2021年10月11日

弊社にご相談いただく対人トラブル(個人間トラブル・男女トラブル)の中には、積年の恨みが爆発し ドロドロの骨肉の争いにのような状況になってしまっているような案件もございます。


「恨みの感情」というものは怖いもので、お互いに〝恩〟をスッカリ忘れてしまい、理屈抜きで「恨みを晴らす」事に執着 猛進してしまう傾向が強く、収まるものも収まらなくなってしまいます。
(〝そもそもどちらが悪いのか〟という問題は別として)

当然 相手方としても〝受けた攻撃〟に対する対抗策を講じますので、結果的にお互いの弱みのつき合い、粗の探し合い、告げ口のし合いのようになってしまい、全くの「泥試合」「嫌がらせ合戦」のようになってしまうような事も少なくありません。


それに伴うお互いの精神的ダメージは計り知れず、その間に〝失うもの〟も甚大で、その戦いの後に残されるものは〝虚しさ〟だけになると思います。
(望み通りの〝結果〟を得られたとしても)


目先の〝損得〟だけではなく〝後々の事〟まで考えてくれる、本当の意味で力になってくれる人(お金のためではなく)に間に入ってもらうなどの方法で、少しでも円満な形での〝和解〟への道を探る事が 最も好ましいのではないかと思います。



正直なところ、本件は 私がどちらか片方の味方ができるのであれば、どちらの立場であれ 比較的容易な案件です。

「交渉材料」はいくらでもあるので、合法的に相手を黙らせて、こちらの要求を飲ませればいいだけの事ですので、そこまで難しい話ではありません。


しかし本件は、諸事情(私の〝立場〟としても)があり 片方だけの味方をする事ができません。

片方の主張だけしか聞いていなかったので、先日もう片方の主張も聞きに行って来たのですが、「円満和解」のための手助けであれば 喜んでやらせていただくので「その可能性の有無」を確認しに行った形です。


長年夫婦をやっていれば当然 お互いの「誰にも知られなくない秘密」「触って欲しくない部分」を知っています。
お互いが〝切り札〟としていくつかの〝爆弾〟を抱えていて、それを投下するタイミングを見計っているような状況なのですが、それをやってしまったら全てが終わってしまいます。



私は離婚経験はありませんが、もちろん それなりの「別れ」は経験しています。
しかし このような「ケンカ別れ」をした事がほとんどないので、ほとんどの人と 今でも普通にお友達として話す事ができます。


離婚する事は確定事項なのでしょうが、同じ別れるにしても〝その別れ方〟が重要だと思います。
(特に〝関係者〟が多いので尚更です)


私は このような対人トラブル(個人間トラブル・男女トラブル)に対応させていただいていて痛切に感じるのですが、〝人に恨みを買う〟ような事をして得をする事は一つもありません。
例え それが〝仕返し〟であったとしてもです。


今ならまだ 充分間に合います。
お互いに頭を冷やして、後々の事、近親者 関係者の事なども考え、建設的な話し合いをするべきです。


立場上 私は本件に一切の対価を求めませんが、和解のためであれば いかなる労も惜しみません。


今どれだけ憎しみ合っているとしても、長年苦楽を共にしてきた夫婦であれば、よい「ナビゲーター役」(仲裁役)さえいれば 話し合いで解決できない事などないと思います。

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