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「たったひとりの兄弟」

投稿日:2021年02月13日

普段 偉そうに講釈を垂れ、一生懸命〝リア充〟ぶりをアピールしている私ですが、そんな私にも あまり人に知られたくない恥ずかしい〝人間関係の悩み〟があります。

 

それは たったひとりの兄弟である弟との事で、ここ10年ほど 決して低くはない〝壁〟に阻まれ 疎遠になってしまっています。

 

疎遠と言っても、この正月の元旦も普通に年始の挨拶を交わしましたし、表面上は至って普通です。
しかし 三つ先の駅に住んでいるのに もう二年近く会っておらず、非常に仲のよかった兄弟だけに、その〝壁〟の高さを感じずにはいられません。

 

 

私の弟は 私と性格が正反対で、非常に物静かで大人しく、私のようにグイグイいくようなタイプではありません。
とても心優しく穏やかで、間違っても敵を作るようなタイプではありませんが、どちらかと言えば内向的ではありました。

 

〝クソ〟がつくほど真面目なのですが、唯一の欠点が「お金に対するだらしなさ」で、ギャンブル(と言ってもパチンコ程度ですが)も非常に好きでした。

 

私より早く結婚した彼は、21年くらい前に子供ができました。
ところが、奥さんが出産のため病院に入院する際
「出産して子供を連れて戻ってきた時は、子供のために家に〝チリひとつ〟ないよう掃除をしておいて」
と言われていて、退院後家に帰って来た途端に〝チリひとつ〟を見つけた奥さんは そのまま実家に帰ってしまいました。

 

それを聞いた私と両親はビックリ仰天したのですが、親子4人でガン首揃えて奥さんの実家にお詫び(?)に行くと、今度は弟の借金問題(これをキチンと伝えた上で結婚しています)を持ち出してきます。

 

そのイチャモンのような物言いに頭に来た私は、その時弟が抱えていた借金を 即座に全て肩代わりしてやり
「兄に対する返済は、生活に余裕できてから いつでもいいと言われた。これで文句はないだろうから、家に戻ってきてくれ」
と言わせたのですが、
「そんな事を言っても〝借金がある〟事には変わらない」
と言われ、結局そのまま離婚をしてしまいました。
(この嫁は 再婚にも失敗して、驚くべき事に その後弟に復縁を迫りました)

 

弟としては たったの〝一晩〟も自分の子供と生活する事ができず、私の両親としては待望の〝初孫〟を抱けたのは病院でのたった一度きりでした。
(余談ですが、その後弟がネット上で見つけた中学生当時のこの子は、まるっきり弟の〝生写し〟で、私の趣味の世界で「スーパー中学生」と呼ばれる有名人になっていました)

 

 

弟はその当時 某大手自動車メーカーに勤務し、その会社全体の月間販売台数の最高記録を持っていたトップ営業マンだったのですが、そのショックから退社をしてしまいました。

 

弟は私と「もう二度と消費者金融から借金をしない」という約束をしていたのですが、それからしばらくして 弟と同居していた母親から「怪しい」と連絡がありました。
即座に独自のルートを使い 彼の債務状況を調べ上げると、スッカリ自暴自棄になっていた彼は またビックリするような金額の借金をしていました。

 

〝孫〟の一件だけでも可愛そうなのに、更に親に心配を掛ける弟を叱りつけ、仕方ないので親の心配を取り除いてやろうと
「俺ももうこれで金ないからな。もしまた今度借金をしたら、問答無用で任意整理(債務整理)なり自己破産をしてもらう事になるぞ」
と伝え、また全ての借金を肩代わりしてやりました。

 

その二回の合計金額は結構なものでしたが、その後もまた消費者金融に借金をされると親が心配するので、請われるままに100万だの200万だのと貸しました。

 

しかし結局 彼はまた消費者金融に借金をしてしまい、その約束通りにしてもらうしかなくなりました。

 

 

その間もその後も、私は色々と彼の仕事の世話もしてやっていました。
直接間接を問わず、三、四回仕事の紹介、私自身の仕事を手伝ってもらう事などをしてあけていました。

 

しかし その中の一つで、不可抗力で重大な問題が起き、彼に大きなハンデを背負わせる結果になってしまいました。
それは今現在も、彼のハンデとなってしまっています。

 

想定外の事態とは言え とても申し訳ない事をしたと思っていますが、彼はチョイチョイその事に対する〝恨み節〟とも取れる発言をします。

 

私としてみれば 確かに申し訳ない事はしたけれど、彼にそれを口に出されて言われる覚えはなく
今まで私が彼にしてあげてきた事。
今も私に対する借金がある事。
大きなハンデは元々〝自分発〟で持っていたわけで、ドロップアウトしたほとんどの責任は自分自身にある事。
を口に出してしまいました。

 

普段非常に穏やかな弟が この時珍しく声を荒げた事により、危なく「兄弟断絶」の直前までいきましたが、私が折れ 何とかその危機を脱する事はできました。

 

現在 そのまま仲良くもなく、かと言って仲が悪いわけでもない状態が続いています。

 

 

 

実は、以前弟が「兄さんの投稿、たまに見てるよー!」と言っていたので、これは弟に向けた投稿です。

 

彼の「兄のせいでハンデを背負う事になった」という思いは今もある事は確かで、そのハンデはこれからも続く事から 私から言うべき事ではないかもしれない。

 

しかし、お互いに生前散々親不孝をしてきたのに、今この状況を天国から見ている両親は さぞや悲しい思いをしている事と思う。

 

全てを水に流し、完全和解できる日が来る事を 心から願っているよ。

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