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「保険外交員との金銭トラブル / 親の財産管理」

投稿日:2020年06月14日

弊社にご相談をいただく金銭トラブルの中で 意外と多いのが「保険外交員(いわゆる〝保険屋のおばちゃん〟)との金銭トラブル」です。

 

保険外交員の給料システムは少々特殊なようで、何かと「お金に忙しい」人が多く、やれ貸してくれだとか、やれ立て替えてくれだとか、やれ「あれをやってやるからこれをやってくれ」だとか言われ 金銭トラブルに発展するケースが多いようです。

 

その中でもよくあるのが、保険外交員の年配女性が 顧客である更に年配者を狙うというものです。

 

親切を装い 身の回りのお世話をしたり 身の上話を聞いてあげたりしながら信用を得て、言葉巧みにお金を騙し取るというものです。

 

しばらくの間 疎遠になっていた息子さんが、いきなり親からお金の無心をされ、不審に思って調べてみると数千万円あった貯金が底をついていて 慌ててご相談を受けるような事が何度かありました。

 

 

今回ご相談をいただいた案件も 息子さんからのものでしたが、加害者の女は 親が大家をやっている賃貸マンションの権利を言葉巧みに譲渡させたり、「妹」のフリをして勝手に保険を解約させようとしたりと、非常に悪質なものでした。

 

一番厄介な問題が、親御さんは80を過ぎて認知症も患っており、その加害者の事をスッカリ信用し切っている事です。
もはや 自分の子供よりも信用しているので、ご相談者様が何を言おうが全く聞く耳を持ちません。

 

「振り込め詐欺」などでもそうでしたが、詐欺師にしてみれば高齢者ほど洗脳・マインドコントロールし易いターゲットはいないのでしょう。

 

一度その女の上司に連絡をして「二度と親に近づかない」という約束を取り付けたのですが、その後も接触は続いていました。

 

 

つい4日ほど前も 被害金額1,000万円ほどの全く同じような案件を解決にお導きさせていただいたばかりなのですが、このような詐欺師のような年配女性は意外と多いものです。

 

以前「騒音おばさん」なる人もいましたが、私には言わせれば「開き直った年配女性」ほどタチの悪いものはありません。

 

⚫︎まず 返してもらうべきものを返してもらう。
⚫︎短期間で親御さんの洗脳を解くのは難しいと思われるので、相手が近づこうにも近づけない環境を整える。
⚫︎相手側に対しても「これから近づく事が難しくなる」状態に仕立て上げる。
⚫︎ 「家族信託」や「成年後見制度」(成年後見人)の適用を検討する。
⚫︎今後の親御さんへのサポートに対するご教示

 

などなど、これからやるべき事はたくさんありますが、ご依頼を賜るからには 何とかお力になって差し上げたいと思います。

 

 

※もちろん 保険外交員の年配女性がそのような人ばかりだという事ではありません。
あくまでも「比較的そういう事案が多い」というお話です。

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